朝食会場入り口 |
ホテルから北東方向の景観 |
南南東方向の景観 |
エレベーターを降りると展望デッキのような空間がある。全面ガラス張りでなかなか見晴らしが良い。
ビルが林立し、バンコク市内が見渡せるが、想像通り大気汚染のせいでクリアに見えない。なんとなくガスがかかった状態で、遠くはかすんでいる。やはりなあ、と思いつつ朝食のレストランへ。
入り口が結構豪華な造りで、ちょっと入ることを躊躇う雰囲気だ。しかし入らないことには食べられないし、少々のマナー違反があっても私は客だ。
なるようにしかならないさと思いつつ入り口を通り抜けると、意外や意外、中は閑散としていて従業員が5〜6人集まって井戸端会議をしていた。
この後もいろいろな所で感じたが、どうもバンコクは人手が余っているような気がする。つまり職の絶対数が不足している訳だ。そこで庶民の知恵として屋台が繁栄するということになると思うのだが、どうだろうか。
さて、暇そうに話し合いをしている従業員の一人に朝食クーポンを渡すと「Thank you sir」という返事が返ってきた。単純だがちょっといい気持ちだ。
私以外に客は2グループのみで、総人数も6人ぐらいだ。個人客は私のみ。全体として百人ぐらいは軽く入る広さだから、拍子抜けだ。たぶん時間が早いせいだろう。私としてはのんびり出来るのでありがたかった。
タイ料理の洗礼を受ける
近くにあった中ぐらいの皿とコップを取り、まずは飲み物のコーナーへ。ここにはオレンジジュース、アップルジュース、牛乳が用意されていた。
オレンジジュースを注ぎ、次に食事のコーナーへ。飲み物の横にはパンも用意されていたが、だいたい旅先では空腹になることが多いので、朝は米を食べることが多い。アメリカンな朝食はハワイにいるときぐらいだ。
米はあるかな、と探していると、ちゃんとありました。ちょっと固めのいわゆるタイ米のようだったが、これはこれでうまく炊けていたと思う。これにアジの干物と梅干、さらに味噌汁がつけば完璧なのだが、やはりタイ、そんなおかずはまったくない。
初日に選んだのは、タイ風野菜炒め、タイ風の鶏肉の煮物、これに目玉焼き、ハム、ソーセージ。後者の三つはおいしく食べることが出来たが、前者のタイ風料理はどうもなじみがない味付けのせいか食が進まない。
なんとなく漂う甘ったるさと独特の臭いが鼻をつく。これはどうも口に合わないなと感じつつも、ここはタイ、しっかり食べなくてはと思いお代わりした。
目玉焼きのコーナーには、すでに出来上がった目玉焼きが10いくつも並べられ、好きなものを取ることが出来るようになっていた。
で、その後にギョロ目でひげをはやしたお兄ちゃんがコックの格好をして暇そうに立っていたので、ちょっと調子に乗ってスクランブルエッグが食べたいと申し出てみたのだが、あっさりと作れない、と否定されてしまった。どうやら客が増えてきたときに、目玉焼きを専門に作る係りらしい。
座るテーブルは、なんと10人がけの巨大な円卓テーブルで、ここに一人で座り食べた。あまりに広すぎるのも落ち着きが悪いものだ。やはり宿泊はアジア系の団体客が多いのだろうか。テーブルには右側にナイフ、スプーン、左側にフォークが並べられていた。なるほどタイ料理の作法通り(左手フォーク、右手スプーン)なんだな、とここでもちょっぴりカルチャーショック。
食後にコーヒーは、と探していると、これもちゃんとありました。紅茶やその他のハーブティーも用意されているようで、朝食としては全体としてまずまずの品揃え。味もそこそこ良い。
ただこの朝食を毎回食べなければならないかと思うと、ちょっと飽きがきそうだなと感じた。(この時点では、もっとも気に入ったお粥の存在を見逃していた)