ふと見つけたチキン粥が朝食の定番となる
7時半起床、8時にホテルの朝食会場へ。ここで昨日は見かけなかったチキン粥を発見。
(ただの白粥もあったが、こちらはほとんど味無し。周辺にいろいろなおかずが置いてあったので、好みに応じて加えるシステムだと思う)
チキンスープの中に御飯とチキンのソボロ?を丸めたものが入っている。実際これが一番うまかった。
最初は恐る恐る盛り付け、ちょっと食べて味を確認。想像以上にうまいことに気が付いてお代わりを連発。
結局朝から3杯も食べてしまった。昨日の昼食、夕食の反動だったかもしれない。食事を終え部屋に戻り今日の予定を考える。明日のカムチャナブリの予定は決まっているが、それ以外はまったく白紙の気楽な一人旅行である。
ただし自由行動が出来るのはこの日と、あさっての二日のみだ。というわけでやらなければならないことを先にやってしまおうと考えた。何をしなければいけないかというと、お土産の購入やタイの物価の調査である。
もっともお土産については、あまりたくさん購入するつもりはない。買っても使わなければ邪魔になるだけなのは、これまでの旅行経験からわかっている。
従って最終的にはタイ特有の食材かなという考えが頭をかすめたが、それはそれとしてタイの土産にはどんなものがあるかを確かめるのもいいだろうと考え、伊勢丹方面に出かけることにした。
物価については、最近海外で年金暮らしということが話題になっているように、もしタイで生活したとするといくら必要か、という問いが前提条件になっている。
個人的には今のところハワイがベストだが(ハワイしか行ったことがない)、残念ながら物価がかなり高い。そこで物価が安いといわれているバンコクはどうだろうか、という単純な考えである。
9時半ホテル出発。地下鉄とBTSを乗り継いでチットロム駅へ。BTSの高架から伊勢丹方面へ歩いていくと右手にインターコンチネンタルホテルが見えた。高級そうだ。でも昼食には良さそうだ。
たぶん普通のレストランで食べるよりかなり高いだろうが、それでも日本のレストランと同じぐらいだろう。であるなら、昨日のこともあるので、今日はしかるべき所で確実に食べようと考えていた。
ゲイソンのブランド品は、やはり高かった
インターコンチネンタルと並んで「ゲイソン」が建っている。こちらは高級ブランドショップの専門店とガイドブックには書かれている。なるほどバンコクのブランドショップか。値段はどのくらいだろうか。興味を感じる。
おあつらえ向きにBTS高架からの通路がゲイソンに直結している。さてどんなもんだろうか。時間が早かったせいか人が異常に少ない。もっともその後昼頃もう1回通過したが、やはり人は少なかった。
内部は異常なほど美しく、高級感が漂っていた。ぱりっとした服を着こなした、見るからに一流と思える店員さんが、一心不乱に仕事をしたりしている。
その横には警備員らしき人が、怪しい私のような中年おじさんに目を光らせている。
ここで負けてなるものかと、堂々と胸を張るように意識して、なおかつ俺だって買おうと思えばこのくらいのブランド品はわけなく買えるんだぞ、という雰囲気が全身から醸し出されるように意識して歩いた。単なる見栄っ張りである。
歩きながら、バッグや時計のショーウインドーを覗いてみた。最初は「まあバンコクだったら、こんなもんかな」という感じで値札を見ていたのだが、途中でふと気が付いて改めて値札を確認すると、思い込んでいた価格より0が一つ多かったことに気がつき、「ありゃりゃ、こりゃバンコクでも銀座でも同じだな」と考えを改めた。やはり高級品はどこでも高い、というのがブランド品のブランド品たる所以のようだ。