リムジン乗車

タイ航空のリムジンは高かった

 続いてリムジンカウンターへ。ここでちょっといい気になって、タイ航空のリムジンカウンターに出向き、スイスパークまで行きたいんだけどと言ってみた。

 ところが予期せぬことに、なんと料金が1050バーツとのこと。これにはびっくり。本当かと思わず聞き返すと、そうだ、その代わりこのベンツの小型車に乗れるんだとPRが激しい。

 しかしいくら何でも高すぎる。私にとってリムジン利用は信用を買うのであって、車種に興味があるのではない。というわけで、ちょっと考えてみると伝えて一旦その場を離れ、昨年利用したリムジンカウンターへ。

 こちらは700バーツとのことで即決。但し高速を使う場合は60バーツ追加になります、とのコメントも受けて手続き。支払いを済ませ、行き先を書いた紙をもらい、右に向かって歩くと紫色のカウンターがある。

 途中昨年多数の出迎えでごった返していた通路を通過。昨年は今にもつかみかかってきて、無理矢理変なタクシーに乗せられて市中引き回されるのではないかという恐怖を感じた人々だが、今回良く見ると、みんな手に手にプラカードを持っていて、何のことわない単なる出迎えだ。

 ほとんどの人が色浅黒く、目が大きくギョロギョロして出迎えるもんだから恐怖を感じたのであるが、あの手の顔つきは実はいつものことで、ちょっと話が始まれば気さくなおじさんたちなんだということも、昨年の旅行の最後で感じていた。

 まあ客をつかまえようと必死になっているので、顔が真剣になっているのだろう。ともあれ無事リムジンに乗車。一路市内に向かう。途中の混雑は相変わらずであるが、しばらくするとがんがん飛ばし始める。

 やがて高速入り口が近づいたかと思うと、いきなり運転手さんが後に手を突き出す。予め聞いて分かっていたから、すぐに高速代の請求だなと思ったが、いささか無愛想な手の出し方だ。

 こちらが料金は60バーツかと再確認しても、むすっとしてイエスとしか言わない。さすがにちょっと不愉快。

 高速に乗ってからはさらにスピードを上げ、ビュンビュン追い抜く。運転はうまいのかもしれないが、客に対する気遣いはあまり感じられない。結局20数分でホテル着。スクンビットの通りからちょっと路地を入る格好で、分かりにくい入り口だ。

 辺りは深夜だというのに煌々と明りがつき、怪しげな屋台や胡散臭そうな輩が徘徊しているように見える。昨年のような小心者のおじさんなら震え上がるところだが、今回は「やっと着いたぞ。この雰囲気なんだよな〜!」と一人で納得。

 ちなみにリムジンの運転手さんへはチップなし。何となくもの欲しそうな視線を感じたが、無視。ちょっとだけ意地悪をしてしまった。


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