第2日目 「夢路」で夕食

 着替えてしばらく待っていると先ほどの女性が現れ、「寝てください」ということでマッサージ開始。部屋の電気が薄暗くなり、若干怪しい雰囲気が漂いますが健全なマッサージです。
 
 今回のマッサージ師さんは、終わった後でさりげなく様子を見たところ、40歳前後の方だったようです。力のいれ具合が、やせて老いつつある私の筋肉にはちょうどいいぐらいでした。

 マッサージを受け始めた最初の頃は、なにせ日本でもマッサージなど一度も受けたことがありませんでしたから、何をされるか分からないという妙な緊張感があり、体全体に力が入り、マッサージ師さんから「リラックス」なんて言われたこともあります。

 しかし最近は足から始まって頭のてっぺんまで順にもみほぐしてくれるんだなとと言う手順が分かり、またどの辺を揉まれると痛いかということも分かってきましたので、体全体に余計な力を入れる必要もなく、ともかく陸に上がったクラゲのように「ぐにゃっと」していれば良いんだと思っています。

 そうするとマッサージ師さんも曲げたり伸ばしたり揉んだりが楽なようです。ともするとふっと意識が遠ざかるぐらいの気持ちの良さです。

 一通り終わると、ほとんどのマッサージ師さんは、「ポン」と肩あたりを叩いて、「FINISH」と教えてくれます。起きあがってちょっと待っているとお茶が運ばれてきて、それを飲み始めるとマッサージ師さんは部屋の外で待機。

 お茶を飲み終え、着替えが終わってカーテンを開け、待機していたマッサージ師さんに玄関まで見送ってもらうのですが、エレベーターに乗る直前にチップ100Bを渡しました。

 玄関でさようならをして、軽くなった体をひとゆすりして、夕食です。春の旅行で気に入った、ソイ19のちょっと奧、左側にある「夢路」さんへ向かいます。

 目の前にある歩道橋で道路反対側に渡り、途中「ロビンソンデパート」に寄り財布を捜してみましたが、やはりここでもデザインと値段がいまいちに感じられました。

 「夢路」さんは、ドアを開けると目の前が階段で、そこをそのまま遠慮なく上がっていきます。階段の足音で客の入りが分かるようで、頭の上から「イラサイマセ〜」の声が聞こえてきます。

 前回と同じようにカウンターに座りましたが、マスターは私のマンガ好きを覚えてくれていました。ハイネケンの大瓶と小瓶を飲み(落ち着ける店だとつい飲み過ぎてしまいます)、焼き鳥を頼み、後はさっぱりとざる蕎麦定食。

 好みの漫画を読みながら、マスターとお話をしていると時間はあっと言う間に過ぎていきます。このお店、マスターの人柄もいいのですが、料理を運んでくれるお姉さんが明るくて気くばりがあって良いですね。

 たぶんマスターが日頃から客の動向に注意を向けて、さりげなく指図しているのだと思いますが、ともかく気持ちよく飲んで食べることが出来る店です。そのせいかお客さんの質も良いような気がします。

 それにしても最初からビール飲み過ぎですね。時間は7時半。これからが夜遊び時間帯だというのに、すでに出来上がっている状態です。


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