第4日目 「タクシー」でカウボーイへ 

 本来ならホテルに戻ったのですから、そのまま部屋で静かに過ごせばいいわけですが、やはりここで遊んでおかないと、明後日が早朝からの帰国日ですから、明日の夜はゆっくり出来ないという不安があります。

 というわけで、昨晩の女の子に「今日は用がある」と断ったとき、断った後で「じゃあタニヤにでも行ってみるか」ということを考えていたので、それを実行することに。

 私には向いていない場所だろうなあとは思いつつ、食わず嫌いはいけない、つまりまだ一度もタニヤで飲んだことはないので1回ぐらい行ってみるかと思っていました。

 事前に調べた情報では、純粋に店で飲むだけの店もいくつかあるみたいですし、ゴーゴーとは違って、さらに容姿も一段とアップした女の子が接待してくれるという噂も聞いています。

 「よし、それなら行ってみるか」「でも、どうやって行こう」と考えて、「たまにはタクシーで乗り付けるか」と決めたのは良かったのですが、プレジデントパレス前で待機しているタクシーはメーターはほとんど使わないという話を聞いていました。そこで、ちょっとナナ駅方面に歩きつつ、適当なところで振り返って流しのタクシーを待つことにしました。

 この通りは空車もどんどん来ます。タクシーは余り好きな乗り物ではないのですが、とりあえず手を水平に出して来い来いと手招きすると、すぐに停車。ドアを開けて「タニヤ、OK?」というと、最初の運転手はちょっと考えて「200B」と宣言。

 ここで交渉を初めても良いのですが、面倒なので「OK バイ」と言ってドアを閉めます。すぐに次のタクシーが来たので、再び同じ問答の繰り返し。

 今度の運転者は「150B」と答えました。「やっぱり高いな」(実は相場はよく分からないのですが)と思い、「混んでいるのか」と聞くと「そうだ」と言うので、これもバイバイ。

 別に150Bで行ってもらっても良かったのですが、渋滞の中を無理矢理タニヤに行くほどの情熱もありません。そこで3台目。目的地を急遽変更。ドアを開けて「カウボーイ」と叫ぶと一発で通じました。

 メーターで行ってくれることになり乗り込みます。要するに運転手さんも空いている道路をどんどん走って稼ぎたいと言うことなのだと思います。

 渋滞の中で少しずつメーター料金が上がっていっても稼ぎはタカが知れているので、勝手な料金を言ってくるのかなと良心的に解釈しました。

 (そう考えれば、それほど腹も立ちません。第一100Bで270円ぐらい。200Bで540円ぐらいですから、ゴーゴーでビールを1〜2本飲むのと代わりません)

 というわけで、ソイ11からソイ23まで、空いているスクンビット通りをガンガン走り、あっと言う間に到着。カウボーイという言葉が効いたのか、運転手さんも何だかニコニコして、「良いところに行くね」(Good place)と言うので、「美しい女の子がいっぱいいるんだよね」(Many many beautiful girls)と調子を合わせます。(普段の私は寡黙ですが、こうゆう場所では陽気になった方が良いと思っています)

 ソイ23を左に曲がり、「オールドダッチ」というレストランの前に停車。「はい、ここだよ」と親切に教えてくれます。もちろん場所は知っていますが、運転手さんの親切とノリの良さに気をよくして、思わず少し料金を上乗せして払っちゃいました。といっても20B程度ですが。

 8時半にソイ23側に到着。4日目の夜遊び開始です。まあ我ながら飽きもせず夜な夜な、よく飲み歩くなと思います。日本では普段5時には家にいます。居酒屋に行くなんてのは数か月に一回ぐらいですから、この時とばかり弾けています。


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