第5日目 夜遊び(2)

バダビン

 目のクリッとした顔立ちの美しい子で、顔が小さいので全体の体のバランスが良いです。バンコクの女の子は、身長の割に顔が大きい子が結構いることに最近気がつきました。

 こういう子が、高さ15〜20cmもありそうなヒールを履いて踊っていますから、スタイルがよく見えるわけです。

 というわけで飲物を奢って、ちょっと話しをしたり、腕を揉んでもらったりしている内に段々とうち解けてきます。

 間近でじっと見つめられると、あまりの目の美しさにこちらの目が泳いでしまいます。

 そんなこんなでしばらく話しをしていると、1回ダンスに戻りました。この頃欧米人の客が数組入ってきて、その内の一組がどうやらウエイトレスさんを呼んで彼女を指名したようです。

 しかし自分でも言っていましたが、欧米人は苦手だそうです。「どうするんだろう?」と思って見ていたら、ステージ上でワイをして断っていました。

 その後また私の所に来たので、ちょっと面映ゆい気もしました。折角なのでもう1杯飲物を奢っていると、「出かけよう」と言います。

 「やっぱりそうなるか」と思いつつ、食事ぐらいならどうかとも思い、試しにいくらなのと聞いてみると、店からのお出かけ料金が600B、その後のチップが1hで2500Bと言います。

 この数字を聞いて、「あ〜なるほど、コヨーティだったんだ」とやっと気がついた次第。(その程度の知識はあります)それにしても美しい。ちょっと感動です。

 なおこの子は働きだしてまだ間もないそうです。以前はレストランで働いていたと言っていました。

 というわけで、こういった話がでたときが引き際と考えているので、「付き合ってくれてありがとう」と言って、チップを渡して退店。飲物代は620Bでした。


ピンクパンサー

 店を出てフラフラと「エレクトリックブルー」に吸い寄せられそうになったのですが、先ほどのピンクパンサーのお兄ちゃんとの約束を思い出し、行ってみる事にしました。(律儀です)

 時間は9時半ぐらいだったでしょうか。結構お客さんが入っていて、壁際の席はまたしてもほぼ満席状態。

 かろうじて空いていた隙間に座ると、隣にオーナーらしきおじさんがいて、「どうだ、良い子がいっぱいいるだろう」と話しかけてきました。

 私も「そうですね」と相づちを打っていると、「あの子はどうだ」なんてすぐまた呼ぼうとしますので、「ちょっと見てから」とお断り。

 ここは何回も書きますが、ステージが分散していて全体が見にくいです。しかも結構空間が広いので、向こう端にいる子の顔立ちなんかは視力の悪い私ではさっぱり分かりません

 ただオーナーが見ているせいなのかどうなのかは不明ですが、どの子もしっかり踊っていますので、なんとなく眺めている分には楽しめます。

 中に一人前回の旅行で飲物を奢った子がいたのですが。向こうははっきり覚えていないようでした。

 試しにオーナーと思しき人に「あの子はどう?」なんて聞いてみたら、あの子は「コヨーティだよ」と言っていました。別にそれで構わないのですが、この店はコヨーティとゴーゴーガールが混じりあっているので、私には区別がつきませんでした。(続きます)



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