第7日目 ウイークエンド・マーケット 

エータス・ルンピニの朝食
 8泊は長すぎるかなと思っていましたが、毎日フラフラとあてもなくあちらこちら彷徨っているうちに、あさってが帰国日となりました。

 いささか焦り気味になりましたが、「まあまた来れるし」と思って、ペースを変えることなく、前ページに書いたように8時半に起床。

 9時に朝食会場へ。写真のようなお粥を主体にした軽い朝食を食べ、今日はちょっと寝坊したので、そのまま10時ごろ土日に開かれる「ウイークエンド・マーケット」へ。

 ルンピニ駅から乗り換えなしで行けるので助かります。もう5回以上行っている気がします。しかし何回行っても、結局市場の中で道に迷い、何も買わないのに散々歩き、疲れきって帰ってくるというパターンが多いので、「今日こそは」と少し気合を入れました。

 「買いたいな」と思っていたのは、家族へのお土産用の石鹸、私のベルト、シャツ、ショルダーバッグあたりを目標にしていました。ちなみにある程度目標がないと、目移りして歩き回るだけになるので注意が必要です。

 地下鉄を降りて地表に出ると、もう目の前がマーケットで多数の人が大きな袋を持って行きかっています。

 この日は市場のあちこちで日本語が聞こえて来ました。しかし店頭で英語でやり取りをしているような日本人はあまりいなかったように思います。

 それでも買いたい意思を示せば、すぐに電卓で値段を示してくれますので、日本語だけでも買い物は出来ます。

 というわけで、今回はともかく一度入った道を曲がらずに、ひたすらまっすぐ進んで、その両脇にある店だけを対象にしようと決意して、迷路のような市場に入ります。

 道の上のほうに番地みたいな数字が書いてあるので、それを参考にすればよいみたいなことがガイドブックに書かれていますが、この数字では自分の居場所が分かるだけです。

 そこからどちらに進めばどの方向に向かうのかという標識が皆無なので、結局ちょっとでも脇道にずれると、同じような店が並んでいるので、最初歩いていた道が分からなくなります。

 というわけで、「まっすぐまっすぐ」とつぶやきながら、脇に抱えているショルダーバッグをきちんと腕ではさみ、財布はそのショルダーバッグの中に入れ(スリがいるらしいです)、用心しながら歩きます。

 ちなみに「良いな」と直感で思えた店を「覚えておいて後で来よう」なんていうことはほとんど不可能。一期一会だと思って、その場で買った方が良いということを過去の経験から学んでいます。

 というわけで、最初に目に付いた石鹸売り場で、いろいろな種類の石鹸が売られていたので、お姉さんに、「女性に向いているのはどれ?」と聞いて、「これが良い」と言われたものを素直に購入。

 続いてシャツ。たまたま通りかかった店に細かいチェック柄の好みの色合いのシャツが合ったので、「これはサイズはどうだろう?」と思い物色していると、店の中からおじさんが出てきて、「うん、あんたはLサイズだから、ここから選ぶと良いよ」と教えてくれました。

 私が思っていたシャツがそのサイズだったので、1着ですがこれも購入。1000円以下の安い買い物です。

 続いてベルト。たまたま通り買った店がベルト専門店のようで、天井から夥しい数のベルトが蛇のようにぶら下がっています。

 私は自分ではファッションセンスはゼロだと思っていて、単にサイズが合ってシンプルなものならどれでも良いと考える人間ですが、それでもバックルの種類の多さに恐れをなし考えあぐねていると今度はお姉さんが登場。

 迷った末に、「これはいくら?」とお姉さんに聞いてみると、「本当は300Bだけど、あなたのために特別に270Bにします」という甘い囁き?こういう状況には慣れていないので、すぐさま妥協。本当はもっと値切れたのかもしれません。

 そんなこんなで、バッグは適当なものが見つかりませんでしたが、初期の目的はほぼ達成。

 疲れたなあと思って、ひょいと横を見るとお誂え向きにスムージーの店があったので、「バナナとオレンジ」を混ぜてと注文。(マンゴーが良かったのですが、「今日はマンゴーがないんですよ」と先に言われてしまいました)

 出来上がったスムージーを持って、飲みながらさらにウロウロ。しかしまあ1時間もウロウロしていれば充分で、そろそろ昼食時。



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