第3日目 「水」というカクテルを注文

 もらったメニューの最初のほうにオリジナルカクテルの名前が出ていました。英語ですが、「火」「地」「風」「水」というような面白い名前がついています。

 「うわ〜こりゃすごい!」と思ったのはその値段。590Bと書かれています。590円ではありません。単純計算で1杯が2000円ぐらい。あたりにはそれと思しきカクテルを持った男女が多数います。

 メニューには含まれている酒類の名前も書かれていましたが、私はこういった分野はほとんど分からず、無難なものをと考え「」を選択。

 さりげなく人の間を動き回っている美しいウエイトレスさんにメニューを指し示して「Water」と告げると、「アルコール飲料ですよ」と念を押されてしまいました。普通の水と間違える客がいるのかもしれませんが、普通の水に590Bも払う客はいないと思います。

 それにしてもこの混雑の中で注文を聞いて、特に目印になる札を渡されたわけではないのに、出来上がったカクテルを間違えもせず私の元へ持ってきてくれた手腕に脱帽です。

 というのもカクテルは次から次へと作られていて、それを次々と間違えず注文した人に持っていくのは至難のわざと思えたからです。

 ついでながら、私は会計のシステムも理解していなかったのですが、どうやら「キャッシュ&デリバリー」のようで、カクテルを受け取った時点で支払うようです。

 請求書の値段を見たら、料金は税金とサービス料を含んでいるようでさらに値上がりし約690B。しかもご丁寧に請求書の下段に「CHIPS」という欄まであって、金額を確かめないまま590Bだからチップを60Bなんて考えて加算すると、さらに高額になるところでした。

 というわけで、カクテルを持って立ったままの支払いが面倒に思えてクレジットカードで支払い。これもさっと受け取ってレジに持っていってしまい、本当に間違えずに戻ってくるのか心配になりましたが、さすがにプロ。

 サインする用紙を持って来てくれたのでサインをして一件落着。後はカクテルを飲みながら夜景を見るだけです。

 しかしこのスタンドバーは、カクテルグラスを置く場所がほとんどないのが不便です。短時間で帰ってもらうことを意図しているのかもしれません。

 その結果一人だとカメラの撮影が非常に難しい。これには参りました。それでもなんとか工夫して、カメラを片手で持ちながら夜景を撮影。

 ちなみに頼んだ「水」というカクテルですが、ブルーハワイのような青い色で、味も良かったです。ただしアルコール度数も高いようで、帰りの階段の上りがちょっと不安でした。

 注文や会計をしているうちに、あたりはどんどん暗くなり、いつの間にか、たそがれから本格的な夜景になっていました。



 これはバンコクの南側。写真の右のほうにチャオプラヤ川があるところだと思います。こちらは大きなビルは少ないようです。
 



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