第1日目 パッポンからナナプラザへ

 ピンクパンサーは、中東系と思われるマスターが店内で目を光らせているせいか、いつ行ってもみんな頑張って踊っていると思います。容姿も美しい子が結構いるので、ダンスの動きも加わって楽しめます。

 ただ私には相変わらずコヨーティとゴーゴーの子の区別が全くつきません。しかしダンスを楽しむだけならまったく支障はないので、ビールを頼んでステージを眺めます。

 すると、どうやら前回来たとき横についた子が私を覚えていて、「奢ってくれ」と言います。

 60代のおじさんなんかにはとんでもなくもったいないと思えるような、目のぱっちりした美形の子です。

 そんな子にすり寄ってこられたらとても断り切れません。ちょっと奢って話をしましたが、この辺りはやはりタイ語が出来ないと厳しい。英語ではお互いに表現の限界がある上に音楽がうるさいので、話が発展しません。

 ちなみにこの子はやはりコヨーティだそうで、納得しました。しかしいくら美しくても話が進まず、横にいると美しすぎてかえって落ち着かない小心者です。

 また当たり前ですが、どうやらドリンク目当てだということが分かってきたので、そこそこに切り上げました。

 というわけで店を出て、BTSを使ってホテルのあるナナへ。タクシーでも良かったのですが、パッポンからナナへ向かっていくと、遠回りになってしまうことが分かっています。

 10時半ぐらいだったと思います。駅からナナプラザまで歩いて移動。流石にこの時間になると、ソイ4の角までは静かですが、そこを曲がった瞬間から喧噪の極み。世界各国からのチョイ悪おじさんが集結

 入り口右側の両替所のバーツのレートを確認して(2720Bぐらいでした)、並んでいるビアバーの間を通り抜け、とりあえずいつもの「レインボー2」へ。

 ビールを少し飲みすぎていると思ったので、ここではソーダを注文。アルコールが飲めなくても、コーラやソーダ類を注文すればいいだけです。

 ステージを見上げると、多数の子が踊っていますというか、体を揺らしています。しかしレインボー系は若くて茶髪の子が多いです。さらにレインボー2は、巻き毛の子が多い印象。

 別にそれが良い悪いというのではなく、単にそういった子たちが多く集まっている店のように見えるということですが、個人的には派手系はあまり好みではありません。

 またパッポンの店と違って、ここはあまり客の方を見つめる子がいないです。ステージ上からそのまま前を向いて、視線を下げることがあまりないように見えます。

 ということは、愛想笑いをするような子もいないということで、こうなると私にはあまり面白く感じられません。

 ステージ上から微笑んできたり、手を振ったり、オーバーなダンスを披露したりしてくれると、「おっあの子はこちらに気があるのか?」と勝手に解釈してうれしくなってしまいます。(実際には8割ぐらいは仕事上の愛想だとは思っています)

 それがないということは、要するに「美しい私と一緒にいたければ、指名して飲み物を奢りなさい」という強気の姿勢に徹していると解釈してしまいます。

 ああ風采の上がらないおじさんですからやむを得ないとも思えますが、他の若いお客さんに対しても似たような状況ですから、ある意味店の営業方針なのかもしれません。

 いずれにしても、このときは「長居は無用」と感じましたので、そのまま退店。初日でもあり、移動の疲れもありますので、「まあこんなもんだろう」と判断して、フラフラと歩きながらホテルへ。

 こういうときはホテルが近いと便利ですね。ソイ11にある、私からするとちょっと高級な「プレジデントパレス」や、値段が庶民的な「プレジデントソリティア」もいいのですが、歩いて帰ろうとすると、ちょっと距離があるのが難点です。

 ただソイ11には、ソイ4以上に各国レストランが軒を並べているので、食事を楽しみたいと思えばソイ11です。

 逆にゴーゴーヤビアバー、パブといった店が好きならソイ4沿いのホテルが便利そう。

 というわけで、部屋に戻ってシャワーを浴びベッドへ。あっというまに眠っていました。第一日目が早くも終了です。



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