キャンセルしました

　エラワン廟での爆弾騒ぎに続いて、チャオプラヤエクスプレスの桟橋でも爆発があったというニュースを聞き、これはもう無差別テロに近いなと感じました。

　こんなことをして特定の組織もしくは誰かが有利になるとは到底思えませんが、あえてそれを行う輩がいるという現状は不気味です。

　外務省では注意喚起を促し、一部の企業は出張等の渡航を自粛だそうで、タイ経済にとっては、かなり深刻な事態だと感じています。

　もしこの爆発が当局へのある意味嫌がらせであるとするならば、そんな事に対して屈するものかと、あえて旅行に行こうかという気持ちにもなっていました。

　しかし確率は低いと思いますが、ブログにも書いたように繁華街を避けて動き回るということになれば、自由かつ思いのままにあちこち彷徨うという私の旅行スタイルは必然的に制限されます。

　しかも、繁華街でのんびりアルコールを飲もうという心境にもならないように思います。さらにいえば、私の好きなゴーゴーの密集地は、観光客も大勢来ていて、ある意味絶好の目標になりかねません。

　というわけでどうしたもんかと五分五分の気持ちで揺れ動いていたのですが、実は今日の朝、実家の母親が体調が悪いと言い出し、かかりつけの医者に一緒に行ってきました。

　処方された薬が狭心症の初期段階で使う薬のようで、どうやら血液循環が悪くなっているようです。

　医者に行ってとりあえず安心したのか、今は落ち着いていますが、今日は血液検査もしたということで、その結果が本来の私の旅行中に分かるということでした。

　というわけで、特にこの時期は猛暑の夏の疲れが出る頃で、昨年もそういえば体調が悪いと言っていたなと思い出し、そういった状況で私だけ遊び呆けることができるのかという気持ちにもなりました。

　そこへ持ってきて今日は、天気予報で二つの強力な台風が接近するというニュースをやっていて、それがちょうど私が出発する時期に一致しています。

　予報円を見ると、２４日は１５号が台湾の東側にあり、１６号は伊豆諸島のあたりに来そうです。

　もともとチャイナは成田から九十九里あたりに出て、あとは日本の南海岸をかすめて台北に飛ぶので、まさに１６号で揺さぶられ、１５号で着陸に影響が出そうな雰囲気もあります。

　登山家は山頂を目前にして引き返すことに大きな勇気がいるといいますが、こういった旅行のキャンセルも、キャンセル料金も必要で、やはり大きな勇気が要ります。

　しかし「行かない方が良さそうだ」というポイントが、テロ、母親、台風と三つも重なっていますので、縁起を担ぐわけではありませんが、「今回は自粛した方がよいぞ」とご先祖様から警告を受けたように感じ、昼食後思い切ってすべてキャンセルしました。

　キャンセルの状況ですが、先ずはホテル関係。バンコクとパタヤそれぞれのホテルで１泊分程度のキャンセル料が発生するので、両者合わせて１．７万ぐらい。

　パタヤ行きのベルトラベルサービスは、返金なしなので、７００Bで２６００円ぐらい。成田の駐車場「シャトルパーキング」は現時点で無料。

　そしてチャイナですが、今回の予約はキャンセルになりましたが、そのまま日程を移行できるということで、年末の旅行に移行しました。その場合特に費用は発生しないようで、結果的に年末に今回よりももう１泊多い、８泊の旅行が実現することになりました。

　というわけで、楽しみにしていたバンコク旅行ですが、たまにはこういうこともあるし、２万円ぐらいの損失にはなりましたが、現地での宿泊費の一部や遊び費用が浮いたと考えれば、１０数万ぐらい消費額が減ったということになり、物は考えようだと思っています。

　また２５日以降のスケジュールは空いているので、今後の台風の進路を見ながら、３泊ぐらいの国内旅行でもいいかなと思っています。

　今回で海外旅行のキャンセルは、実は３回目です。１回目はハワイ。当時は格安航空券というのがあって、これは全額が没収。理由は旅行直前に親子でインフルエンザに罹患したこと。

　２回目が東日本大震災。そして今回が３回目です。これまで３５回ぐらいの海外旅行を楽しんでいますから、キャンセル率は８％弱。海外の場合はいろいろなリスクがありますので、しょうがないかなと思っています。
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