第9日目 パッポン徘徊

 オアシスラウンジの食事を終えて向かったのがピンクパンサー。奥のバーカウンターに近い席に案内されましたが、ここからだと目の悪い私は数名のダンスしか見ることができません。

 その上周辺にいた人がやたらタバコを吸うので、「こりゃまいったな」と思い、入り口近くの席が空いたのを見て、そちらへ移動。この付近は比較的たばこの煙も少ないようです。

 すぐ近くで踊っていた二人組のうちの一人がニコニコと笑いかけて来たので、とりあえず飲み物を奢って様子を見てみました。

 近くで見るとかなり若かったので、「若いね。何歳?」と聞いてみると「20歳」と言います。またもや超若い子を呼んでしまったようです。

 こういう場合、キングキャッスル1のような妙に相性の合う子と、目的が私とは全く異なる子の二通りに大きく分かれます。

 残念ながらこの子は後者のようで、私が飲み物を奢るだけで一緒に出掛ける気は全くないという事が分かったら急によそよそしくなり、笑顔が消えました。

 「ダンスに行く」と言いながら5mほど移動し、友人と思われる子とおしゃべりを始めたので、それを機会に退店。このあたりは素早く見切りをつける習慣になっています。

 最近ピンクパンサーはちょっと女の子の対応が悪くなったような気がします。若しくは対応が悪い女の子が増えたのか。ダンスはうまい子が多いので残念です。

 さてほろ酔い加減で、「そうかあ、ピンクパンサーも質が落ちてきたから(真偽のほどは不明。私の主観です)たまには違う店に入ってみるか?」とパッポンをふらふら歩いていたら、ちょうど「キングスコーナー」という店の前に。

 頭の中で「確かこの店は美しいけど男性なのか女性なのかはっきりしない子が多い店だったよな」なんてことを思い出しながら、ほんの1秒ほど立ち止まったら呼び込みの男性につかまってしまいました。

 「まあいいか」と思い、試しに入ってみました。初めての入店ですが、第一印象は美しい子が多い!ナナプラザにも似たようなお店があるのですが、あちらはかわいい系と屈強系が入り混じっています。

 こちらはきれいな子が多い印象です。ただその中に普通の女性ダンサーもいるようですから、判断が難しい。

 しばらく眺めていましたが、時に流し目をもらったりして背筋がゾクッとします。良い意味でも悪い意味でもですが、どうも落ち着きません。

 美しすぎる子はどう見ても女性ではなさそう。喉仏を見ようかなと思いましたが、目が悪いのでよく分かりません。骨格も、大柄な子はだいたい分かりますが、中には華奢な子がいて、これは区別がつきません。

 手足の肉付きかななんてことを思いながらしばらく眺めていましたが、やはり分からない。ただ時折しゃべる声の高さで、明らかに低いなと思える子が数名。

 しかしとにかく居心地が悪い。他のお客さんはどうしているんだろう?と周りを見てみると、向かい側にいた50代と思われるおじさんが、両側にとにかく美しい子を侍らせてニコニコ顔でいましたが、どう見ても女性ではなさそう。 

 そのことを分かっているのなら良いのですが・・・。一方私のすぐ近くにはアジア系の女性が一人カクテルを飲みながらじっとステージを注視。これまた不思議な雰囲気。

 というわけで、ダンサーとそれを取り囲む人間模様を観察し、最後は居心地の悪さに耐えられなくなり退店。ただ会計をして店を出るときの店員さんの態度はきちんとワイをしてくれて、ひじょうに良い印象でした。

 結局今回の旅行で毎晩通う事になったキングキャッスル1へ。ここにいる子との相性が良すぎます。まあ向こうは遊び半分で飲み物を奢ってもらえるのでそれで良しとしているのだと思います。

 私の方は、若い子がそばにいて、勝手にケラケラ笑っている雰囲気を楽しめればよいと思っているので、お互いの目的がうまくかみ合っているのかもしれません。

 店の従業員さんも私の顔や気に入っている子の名前を憶えているようで、歓迎して迎えてくれ、すぐに「あそこで踊ってるよ」と教えてくれます。

 結局ここで少し散財して11時ごろホテルに戻りました。ただ前のページにも書いたように、服用した抗生剤の影響なのか、疲れているのに寝つきが悪いのに困りました。

 最後は「翌日の動きに差し支えるし、寝ないと気管支炎に良くないだろう」と判断し、持参した導眠剤の「デパス」を1錠服用。これで何とか眠ることができましたが、慣れていない薬の服用は、予想外の副作用を生じます。



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