いつものパッポンヘ

 ウトウトしていたら、いつのまにか時刻は6時半。シャワーを浴びて、移動で疲れているのでカウボーイやナナまで行くのは面倒に思え、どうせパッポンで遊ぶんだからと思い、MRTでシーロムに行き、チャーンイサラ内の「江戸屋」さんへ。

 以前入り口まで行き、中の閑散とした雰囲気と妙に格式張った格に恐れをなして撤退した店です。

 今回はあっさりした和食を食べたいなと思い、選択。しかし以前の印象は正しかったようで、ちょっと「これじゃあ高いお金を支払う意味がないな」と感じました。

 格子戸のような扉をがらがらと開け、中にはいると「いらっしゃいませ」の声がかかりましたが、その声にバンコクらしい明るさも覇気も感じられず、取り澄ました挨拶だなという印象です。

 挨拶とともに仲居さん?があらわれ席に案内してくれましたが、予想通り一般のお客さんの姿は皆無。時間は7時です。

 奥の方では何やら宴会の予定が入っているようで、そちらの方からは少しざわめきが聞こえ、ちょっと遅れて来た宴会参加者と思われる人(日本人?)も数名見られました。

 メニューを見て、いわゆる定食らしきものがほとんどないことが分かり、がっくり。悩んだ末に頼んだのが「天丼」350Bとレモンジュース100B

 てんぷらはエビ、イカ、白身魚、ナス、ニンジン等で、程よく揚がっていておいしかったのですが、タレがちょっと私には甘すぎる感じでした。

 全体として味は良かったものの、接客の着物を着たおばさん?の態度がなぜかいまいち。妙な敵意を感じました。お膳の置き方も少し乱暴。食べ終わったら断りもせず、あっという間に膳を下げる。

 食い終わったらさっさと出て行ってくれと言わんばかりの雰囲気。私は単に入店して普通に食べているだけなのに、何でこんな扱いを受けるの?と少々疑問。

 しかし具体的に指摘することもできない程度の微妙な感覚なので、クレームをつけることもできません。

 もしかしたら、なんか虫の居所が悪かったのかもしれませんし、私を他の客と間違えていたのかも。

 会計をする頃になって、ようやく態度が軟化したので、やはり誰かマナーの悪い客と間違えられていたのかなと思うことにしました。

 初めて行った店で、バンコクらしからぬ接客を受けたわけですが、どうも原因が不明で、最初からもう1軒の和食の店「美里」に行くべきだったとちょっと後悔しながら早めに退散です。

 その後、美里の入り口前を通り、裏口?からタニヤ通りに出て右折。スラウォン通りを左折して、さらにパッポンを左折。最初にキングキャッスル2へ。

 しかし、特に気を引くような子はいなかったので、ソフトドリンク1杯で早々に退散し、キングキャッスル1へ。

 1では旅行前半で出会った子と再会。「また会えたね」という感じでしばらく談笑。しかし帰る段になって、やはり素面だと細かいことに気がつきますね。

 会計を済まし、「話し相手になってくれてありがとう」という意味を込めてチップを渡したら、ほとんどの子は「コップンカー」と言って両手を合わせてくれるのですが、このとき、この子は一瞬不満顔。

 私が不思議そうに「足りないのか?」と言う態度を見せたら、ちょっと慌てて「コップンカー」。下心が見えたなという感じです。ちなみに渡したチップは100Bですから十分すぎるチップのはずです。

 もかしたら、もてそうにない冴えないおじさんの相手をしてあげたんだから、もっとくれるのではと期待していたのかもしれません。

 逆に予想よりも多くて狼狽したのかなとも思えますが、コミュニケーション不足故真実は不明です。

 ちなみにゴーゴーでの会計時のチップですが、飲み物代金が150B程度だと、100B札2枚でで支払うと、お釣りの50Bは20B札1枚と10B硬貨3枚が戻ってくることが多いです。

 周りのお客さんの状況を盗み見ていると、これら全部を素直に財布に仕舞う人、20B程度を残して硬貨を財布に入れる人、20B札を財布に入れて硬貨の中から適当と思える金額を残す人といろいろです。

 基本的にお釣りはすべて持ち帰っても文句を言われることはありませんが、夜の世界の金銭のやり取りなので、多少はチップを残してもいいのかなと私は思っています。

 またそれとは別に、話し相手になってくれた子や、世話を焼いてくれたウェイトレスさん、ママさんにも飲み物を驕ったり、さらに会計時に若干のチップを渡すこともあります。

 一種の顔つなぎみたいなもんですが、次にお店に行ったとき、何やかやと世話を焼いてくれることが多いです。ただ合計支払額は飲み物1杯でも結構高くなることも多いですね。

 というわけで2を出てパッポン2に入りバダビンに行ったら、客が数組。時間は9時半頃でしたから普通ならもっと混んでいるはず。

 踊っている子たちは美しい子が多くダンスもうまいのになあと思うのですが、11月の訪問でも客は少なかったので、短期滞在者には分からない敬遠される理由があるのかも。ちょっと店の勢いにかげりを感じました。

 ただここでは昔話し相手になってくれた子と再会。まあ通い続けているとウェイトレスさんも含めて顔見知りも増えて、リラックスできます。ちょっと太めの子ですが明るくて気だては良さそうな子です。

 というわけで10時半にMRTでホテルに戻り、しっかりと浴槽につかって汗を流し11時就寝です。



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