第3日目、チェンマイの朝を迎えました。ウェルネスホテルの3階、一番道路側の部屋に宿泊しているせいか、通りを走るバイクや車の音がたまに聞こえてきますが、総じて静かな環境でよく眠れました。
起きたのは6時半で、時差ボケも解消した感じ。身支度を整えて、まだちょっと早いなと思ったので「一人で彷徨うバンコクあれこれ」の更新作業。
一段落した7時半ごろ1階の朝食会場へ。階段を降りると小さなフロントがあるのですが、既に係員さんというか女性が待機していて「サワディーカー」と明るく挨拶をしてくれます。
挨拶を返して、傍らのドアをあけて朝食会場に入ると、収容規模が10数名の小ぶりなレストランがあって、そこにすでに7〜8名の観光客がいてびっくり。
外のテラスにも席がありましたが、涼しい中の席を皆さん選んでいる様子。「こりゃ出直しか」と見回していると、従業員のお兄ちゃんと目が合って、「そこに座ってください」と二人掛けの席を指示されました。
「良かった良かった、食べられる」と思って椅子にバッグを置いて、壁際に用意されたいくつかのおかずやパン(洋食主体です)をとってテーブルに引き返すと、何やら不穏な表情をした中国系の女性二人が私をにらんでいます。
「え?、何が起きたんだ」と思って怪訝な顔で見返すと、「そこは私たちの席だ」みたいな意思表示がありびっくり。
どうやら従業員のお兄ちゃんが、この二人にも同じ席を指示していたようで、女性二人は指示された席に変な日本人のおじさんが勝手に座り込んだと解釈したようです。
「これは困ったな。でも話は通じないだろうな」と思ったので、トラブルは嫌なので、席を移ろうと腰を浮かしたところで、お兄ちゃんが飛んできて、傍らの4人掛けのテーブルを指さして女性二人を誘導。
不愉快に思いながらも女性は移動したようですが、なんか移動中も敵意?を感じました。しかしこちらは何も悪いことはしていないので、あえて無視して食事を終えましたが、ちょっと不愉快な気持ちにもなりました。
まあお兄ちゃんの指示が悪かったわけですが、その責任をこちらに擦り付けるような視線を送ってきた二人の女性には、申し訳ないなとは思うものの、やはり一方的な思い込みで敵意を抱かれるのは嫌だなと感じました。
海外では、こういった意図しないトラブルに時々遭遇しますが、解決の手段である言葉の壁は大きいですね。ちょっとした思い込みのすれ違いでトラブルに発展することもあるんだということを肝に銘じました。
というわけで、あらためて朝食を食べ始めるとお兄ちゃんが紙を渡してくれ、そこにオムレツやらスクランブルエッグを指定する項目が書かれていました。
そこで上記画像の他にオムレツとソーセージを注文。さらにコーヒーを飲んで、朝食としてはちょうどよい量となりました。その後朝食を終え部屋へ。
9時ごろ出発準備を整え、向かったのが、チェンマイに行ったら必ず行く必要があると言われているドイステープ。
ただ行き方が良く分からない。あらかじめネットで調べたことは、城壁北東部の外側にあるセブンイレブン近くから、ドイステープ行きの専用ソンテウがあるということだけは知っていました。
しかしホテルからそのソンテウ乗り場までは1km以上あり、朝っぱらから歩いて移動するのも面倒。だとすれば乗り場までソンテウやタクシーを利用するか、とも考えましたが、これまた面倒。
というわけで、1階フロントにいた親切そうなお姉さんに、「ドイステープに行きたいんだけど、どうやって行けばいいですか?」と質問。
するとお姉さん、様々な方法を教えてくれたようですが、英語が流暢すぎて聞き取れません。かろうじてチャーターなら簡単、というニュアンスを感じたので「いくら?」と聞いてみると、往復で600Bだと言います。
実はチェンマイに来ることを決めてから、チェンマイ市街からオプショナルツアーでドイステープに行く方法も検討していたのですが、一人だとその料金は2000Bぐらいになることが分かっていました。
というわけで、往復で600Bならいいか、と思ってチャーターをお姉さんに依頼。するとその場でスマホを使って検索している様子。
すぐに見つかったようで、「来るまで15分ほど待ってて」と言われ、朝食会場で待機。実際には10分ほどでソンテウが横付けされ、人の良さそうな初老のおじさんがあらわれました。
後ろに乗るのかと思ったら「助手席にどうぞ」ということで、ソンテウの助手席の乗車という珍しい体験をしました。
ソンテウそのものはちょっとくたびれた車体でしたが、おじさんは軽快に運転。途中チェンマイ大学周辺の道が少し混雑。
そこを抜けると山道となり、確かにくねくね曲がっていて、ネットであらかじめ調べたとき、車酔いするかもと書かれていたコメントがうなづけました。
もし通常の荷台の席に座っていたら、左右に曲がるたびに体が前方に投げ出されるような形になるので、シートベルトもないし、結構辛いドライブだろうなと感じました。
この辺り助手席にいると通常の山道ドライブと変わりません。やがてソンテウは直線道路を一気に登り、終点と思われるカーブでUターン。
おじさんは、ちょっと左後ろを指さし、「あそこがエントランス」そして「こっちがケーブルカー乗り場だよ」と教えてくれました。
続いて、「帰りはあの辺で待っているから」と言われ、「見学に1.5〜2時間かかるかも」と言うと、「大丈夫」という返事。
というわけで、ソンテウを降りて、先ずは正規の入り口?へ。入り口左側にはチェンマイ市街に戻る客待ちの赤いソンテウが多数待機。どうやら客が定員に達すると出発する感じです。
それを横目で見ながら30段ほど階段を上ると左に小さなお土産屋さんが並んでいて、右側には延々と続く階段が見えていました。「こりゃやっぱり階段を上るのは辛そうだな」と思ったので、おとなしくそこからケーブルカー入り口に向かいます。