ナナプラザ入り口のビアバー

 スクンビット方面から来て、ナナプラザ前の両替所を左折すると、両側にビアバーがあります。この右側、エスカレーター手前の店をよく利用します。

 他の店にも入ったことがありますが、この店の女の子たちはみんなのんびり営業をしているようで、すぐに奢れ奢れと言ってきません。

 かといってほっぽらかしにされるわけでもなく、暇な子が適当に横に来ておしゃべりの相手になってくれることも多いです。

 ただし日本語はほとんど通じません。一人だけ割と日本語が通じることがいました。あとは片言の英語による会話になります。

 しかし会話と言ってもたかが知れていますので、要するにゴーゴーバーが元気になる前の時間つぶしみたいな感じで利用させてもらっています。

2014年3月

3日目

 「ゴーゴー巡りはまだ早すぎるな。それだったらバービアをグルッと回ってみるか」と思い、欧米人で盛り上がっている入口のバービアを見ながら入っていくと、右側にいたお姉さんから声がかかります。

 目がパッチリ。年齢は30代半ば?ぐらい。割と話しやすそうだなと感じましたので、「ちょっと一回りしてくるね」というようなことを告げて、1階のバービア群を一周。

 ナナプラザは日本人観光客の姿を多く見かけますが、バービアで飲んでいる人は少ないですね。働いている女の子達も、日本人にはあまり声をかけないような気がします。英語が苦手な人が多い事を知っているのだと思います。

 グルッと回ってみましたが、ゴーゴーはもちろん、バービアもお客さんがほとんどいません。欧米人に人気なのは圧倒的に入口両側の店のようです。

 結局「まだ早すぎる」と判断して、入口に戻ってくると先ほどの子が目ざとく私を見つけてまた声をかけてきます。

 「まあいいか、ちょっと時間をつぶそう」と思い、手招きされた子の傍らに座りビール。バービアのビールはゴーゴーより安いようです。だから欧米人がたむろしているのかもしれません。

 例によって、名前、どこから、いつまで、旅行かビジネスかというやり取りがあって、一通りの自己紹介が終わると、あとは特に話すこともナシ。

 と思っていたら、この子の英語が分かりやすい。目の前を出勤途中の女の子達が通り過ぎていきますが、「美しい」とか「可愛い」、「スタイルがよい」「あれは男」とか、いろいろ教えてくれます。

 私も調子に乗って、「あの子は好みだ」とか「スタイルが良すぎる」とか話しをしていると、「聞き取りやすい英語だね」と言ってくれ、ちょっとうれしくなりました。


2014年6月

2日目

 入り口近くのビアバーに一人だけ私の顔を覚えている子がいて、すぐに声をかけてきました。「数ヶ月ぶりに来たのに、よく覚えているなあ」と思いつつ、前回英語での片言会話が面白かったので、誘われるままに着席。

 ビールを飲みながらとりとめもない雑談。「いつ来た?」「いつまで?」「どこ行く?」なんていう話です。

 目の前を出勤途上の女の子たちが通り過ぎていくので、気になる子が通ると、思わずどこに行くのか身を乗り出して見てしまいます。

 ここには1時間近くいたような気がします。日本人のグループ連れが多数行き来するのも見えましたが、単独行動は少ないです。逆に欧米人は単独行動が多いように思います。

 私の顔を不思議そうに眺めながら通り過ぎていく日本人と思われるおじさんが一人いて、ちょっと気になりました。私はまったく記憶にないおじさんです。

 傍らの女の子が、「知り合い?」と聞いてきましたので、こちらを見ていたことははっきりしています。しかし理由が不明。ちょっと不気味な感じもしました。


2015年10月

 旅行二日目です。ちょっと早い時間帯だったので、1階のビアバーをぐるりと一回りしながら、ゴーゴーの様子やビアバーで働いているウエイトレスさんの様子を見て回りましたが、特に気になることも無く、入り口横のエスカレーター脇まで戻ってきてしまいました。

 ここですぐ目の前にビアバーがあるのですが、そこに顔見知りの子がいて手を振ってきます。この子は接客中でしたが、まあいいかと思い入店。一番奥の一段高い席に座りハイネケン。

 道沿いのカウンター席は喫煙をする人が多いので、それを避けています。

 すぐに暇そうな?30歳前後のお姉さんが現れて、話し相手になってくれました。この人、日本語が少しできるようで、日本語と英語とタイ語を混ぜ合わせて会話。

 私も面白かったですが、お姉さんにも「あなたは面白い人だ」と言われてしまいました。理由は以下の通り。互いに名前を名乗りあった気がしますが、すぐに忘れてしまいます。

 いつものように、何日ぐらい?仕事か休みか?タイは何回目?というような自己紹介めいた話をして、さらに「一人で旅行?」と聞かれたので、「そうだ、グループは嫌いなんだ」と返事。

 目の前を日本人グループがなにやら相談しながら多数行きかっていますが、だいたいリーダーがいて取り巻きがいて、仕方が無いから付いていくというような構成になっている気がします。

 欧米人もグループがたまにいますが、せいぜい2人ぐらいで、3人、4人と連れ立っているのは珍しい気がします。

 まあグループの方が気軽に盛り上がって楽しめるのだと思いますし、一人が正しくてグループが間違いだなんていうつもりはありませんが、徒党を組んで気が大きくなって偉そうに徘徊するような姿を見ると、ちょっとなあ、という気もします。

 しかしこんな場所でこんな感想を述べても、所詮似たもの同士ですから、グループになれない私のひがみも入っているかもしれません。 

 その後、私が目の前を通り過ぎる美しい若い子を楽しそうに?眺めていたら、「レディボーイが好きなのか」と突然聞かれました。

 どうやら目の前を歩いて私が目を奪われていた子はその中の一人だったようです。「とんでもない、勘弁してくれ」と言うと、目の前を歩いていく美しい子をさりげなく指さしたり、目配せして「あの子がそうだ」と次々と教えてくれます。

 中には見た瞬間「やっぱりそうか」と思える子もいます。こういった子達は骨格が違います。

 しかし全体が華奢で見た目もびっくりするほど美しくて、それこそビアバーや場末のゴーゴーで踊っている子よりず〜っと可愛らしく見える子もいます。

 当然ながら、ぱっと見は完ぺきに女性ですから、普通じゃ見分けがつきません。しかし次々と「あの子がそうだ」と教えてくれる人数を見ていると、ナナで働いている子の3割ぐらいはこの手の女性?のように思えます。

 「どうやって見分けているの?」と聞くと、「あえて言えば、胸が大きい」と言います。やはり人工的に作っているようです。

 また「硬い」と言っていましたが、無暗に触るわけにもいきません。ただ寄り添ってきたときに分かるかもしれません。

 ちなみに某ゴーゴーの子が、「私の胸はナチュラルだ。だから柔らかい」と自慢して教えてくれましたが、それだけゴーゴーの子も硬さを意識しているのだと思います。

 さらに言えば申し訳なさそうに「小さい」と、ちょっとコンプレックスを持ったような言い方で教えてくれる子もいました。「そんなこと気にならないよ」と答えていますが、これもある意味判別の基準になりそうです。

 「声の高さはどう?」と聞いてみると、確かに低い声の子もいるが、小柄な子だと分からないと言っていました。

 確かに小柄だと、ちょっと意識して高い声で話をされると区別が付かないようにも思います。普通の女性でもちょっと低めの声の子はいますから、判断は難しいです。

 個人的には喉仏が出ているかどうかで判断できそうだと思っていますが、顎の下をじっと見るわけにもいきません。

 というわけで、その手の子が混じっていると思われる店は避けるようにしているのですが、そうなると入店できる店も限られます。

 この店は翌日再び訪問。ガリバーズというパブから歩いてナナプラザへ行き、そのまま入り口のビアバーで時間調整。この日は出勤しているウエイトレスさんの人数が少ないようでした。

 日本語が少し分かる昨日のお姉さんが教えてくれましたが、「金曜日はお客さんが多いので、稼ぐためにお客さんに飲み物をたくさん奢ってもらう子が多い」ようで、そのため今日はみんな二日酔いなんだということでした。

 「なるほど、そんな裏の事情があるんだ」とまた一つ勉強。しかし二日酔いになるまで飲んで稼ぐというのも、過酷な仕事です。

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