ワット・パクナム 天井画

 「それにしてもあの美しい天井のある建物はどこにあるんだ?」と思いながら入り口付近に戻ると、なんと日本語で「こちら」と書かれた案内板が出ていました。

 来た時のアーケードのある道から右折しないといけなかったようです。というわけで矢印方面に50mほど歩くと白いドーム状の建物を発見。

ワット・パクナム 天井画のある仏塔

 上りの階段の手前で、またもや靴を脱いで中へ。中は予想以上に閑散としていました。大人気で観光客がゾロゾロという情景を予想していましたが、良い意味で裏切られました。

 なんだか静謐な雰囲気で、大声は許されない空気を感じます。本来は階段を使って上がっていくのかもしれませんが、足の疲労を感じていたので、傍らのエレベーターを使って一気に5階へ。

 エレベーターを降りてちょっと右後ろに回り込むと、大きな空間が広がり、真ん中に緑の美しい塔。その上に、青、緑、黄、オレンジ、赤といった虹の色でデザインされた天井が見え、「うわ〜、こりゃ確かに美しいや」と感動。

ワット・パクナムの天井画

 とりあえずこの天井画を見ながら周囲を一周。同じフロアにいる人は10人ぐらい。多数の日本人が来て騒いでいるという情けないニュースもありましたが、この日はそういった人たちは見かけませんでした。

 何より、この厳かで幻想的な雰囲気の中で「チョ〜キレイ」なんて言ったかどうかは不明ですが、そんな言葉を発しながらドタバタと記念撮影、なんていう行為はどう考えても不謹慎。

 グループ行動によって、気が大きくなって、周囲への迷惑も意識できなかったのだろうなと感じました。

 静かに一周すると、フロアの隅っこの方で瞑想をしている人もいたりします。それを見ながら、私も傍らの床に座りちょっと休憩しながら瞑想の真似事。

ワット・パクナムの天井画

 しかし凡人故あっという間に飽きが来て、なおかつ固い石の上に胡坐をかいて座っているのでくるぶしが痛い。痛みを避けるためにくるぶしを太ももの上に乗せたら、これがなんと結跏趺坐の姿勢になってびっくり。

 なるほどもしかしたら仏像や瞑想している人の姿勢には、くるぶしの痛さを軽減させる意味もあったのかもと、あくまで凡人の発想です。少し足が楽になったので、その態勢で瞑想するも、やはり5分も続かず。我ながら情けない。

 しかし周辺は静かな雰囲気で、気持ちを落ち着けるのによい場所だなと感じました。ちなみに、このフロアの外側には周辺を見ることができる回廊みたいな場所もあって、良い景色でした。

ワット・パクナムから見たワットクンチャン

 ここですぐ隣に大きな立像があるのを発見。帰りがけに寄ってみることにして、ワット・パクナムの見学を終了。帰りは階段を下りて、各フロアの展示物を鑑賞です。





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