チャオプラヤ エクスプレス

 初めてバンコクに行ったとき王宮観光をしたかったのですが、地図を見てもBTSやMRTはつながっておらず、困ってしまいました。オプショナルツアーで行けば良かったのですが、なんとなく引っ張り回されるのも嫌だなと思い、結局タクシーで行きました。

 その後あらためてじっくり地図を眺めると、チャオプラヤエクスプレスという船で行けば、簡単に船着き場から歩いていけることが分かりました。

 さてこの船ですが始発駅はBTSのサパーン・タークシン駅から歩いて3分ぐらいの所にある桟橋から出発します。駅からの道順は簡単です。高架鉄道なので、列車を降りたらともかく進行方向に向かいつつ、下の方に降りていきます。

 そのまま高架下を歩いていくと、100mも歩かずに川っぺりに出ます。その川に出るところ手前に看板が立っていて、そこに船がとまる桟橋の案内があります。

 全部で4種類ぐらい路線があります。いずれも同じ場所を通っていくのですが、碇泊する桟橋の場所が異なるので、自分が降りる場所にとまる船の色を覚えます。(普通はオレンジ色を選びます)

 船は先端にこの色の旗をつけて走っています。チケットは、観光専用のツアーボートに乗るときは看板左奧にあるチケットブースで購入します。(ガイド付きですが高いです)

 通常のエクスプレスボートは、船の中での購入となります。(混雑しますし、地元の方とも一緒ですが、安いです)

 船が近づいてくると一応アナウンスがありますが、ほとんど聞き取れません。エクスプレスで王宮方面に向かうときは、地元の人も観光客も一斉に乗りますので分かりやすいと思います。(左から来て右に向かう船です)

 乗るとき船のエンジンはかけっぱなしで、時々揺れたり桟橋から離れたりしますから、若干注意が必要です。

 乗ったら座るも良し、立ったままでも構いません。ただ風が強い日は、風下はしぶきがかかることがあります。川の水そのものは、ドロドロ?に濁っていますから、あまり水はかぶりたくないと思います。

 全員が乗るとゴ〜っというエンジンの音と共に、結構早く進んでいきます。降りる場所の目安は桟橋に書かれた番号と周囲の景色を目安にするしかありません。

 地図を持っていたら、橋をいくつくぐるかとか、川沿いのホテル名を見て自分の位置を確認します。やがて切符売りのおばちゃんが、金属の箱をジャラジャラ言わせながら近づいてくるので、目的地の名前を言います。

 だいたい15B前後だと思うので、いくらかはっきりしない場合は20B札を渡せばお釣りをくれると思います。切符は信じられないほどちっちゃくて薄っぺらな、ちょっと風が吹くと飛んでいってしまうような物です。

 最初の頃は下船時に渡す必要があるのかと思い大切に財布にしまったりしていましたが、特に問題がない限りチェックされることはないようです。

 ただ払い忘れのチェックでおばちゃんが再度声をかけてくることがあり、この時先ほどの小さなチケットを持っていないと、また払うことになります。(2014年の乗船では検札係りが回ってきました)

 王宮方面は人がたくさん降りますので、そのまま他の人と一緒に降ります。それ以外の場所では、降りる意志を、桟橋毎に船の横付けを手伝うお兄ちゃんに伝えないと通過してしまう場合もあるようです。

 お兄ちゃんと運転手さんは笛の合図でやりとりをしています。

 基本的には、帰りもまったく同じです。乗ってみると分かりますが、川の上は水こそ汚いものの、排気ガスはほとんどないので(たまに船の排気ガスが漂っていますが)結構気持ちが良いです。

 またこの船を下りて、対岸に渡る場合渡し船があります。こちらは乗船料金が3B前後(10円弱です)と破格の安さです。昭和の日本を思い出します。(ワットアルンの渡し船です)

 時々桟橋周辺で特別なチャーターボートに乗らないかという勧誘を受けることがあります。利用するなら問題ありませんが、必要ないならはっきりと断った方がよいと思います。値段はかなり高いです。



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