タイにいる日本人の人数と居酒屋の関係

 バンコクを歩いていると様々な人種を見かけます。そんな中で我が日本人も、あちこちで見かけることが出来ますが、これまでの感覚だと、意外に現地に仕事できている人が多く生粋の観光客は少ないように思えます。

 そこでもう少し調べてみると、タイ国そのものの人口は6千3百万人だそうで、その内85%がタイ族、10%が中華系、残りがマレー系・インド系、カンボジア系でそうです。

 その中で日本の在住者は36000人(2007年)だそうで、在住者ですから仕事によって来ている人とその家族かなと思われます。

 同じく2007年にタイを訪れた日本人観光客は1311987人だそうです。これを365で割り算すると約3600人となりますから、平均的に見てバンコクやパタヤあたりに毎日3000人ぐらいの日本人がいると考えても良いような気がします。

 ちなみに日本人観光客の海外渡航先の第一位は中国で、以下アメリカ、韓国、ハワイ、タイとなっています。

 日本人在住者が36000人いて、観光客が3600人いるということは、プロンポンあたりでショッピングを楽しんでいる日本人の9割は在住者であり、残り1割が観光客であるという計算になります。

 そう考えると、私の好きな夜の居酒屋の大半の人が観光客ではなく、在住者であるという印象が間違っていなかったなと言うことがよく分かります。

 日本人向けの、日本と同じような居酒屋さんは、すでに他のページでまとめているような、私は「徳利」「卯月」「夢路」「花子」「串屋」「キッチン新潟」「さざえ」というような店に行っていますが、一人で飲んでいると常に「あ〜周りは常連さんばかりだな」「観光客はどうしてるんだろうか」と疑問を持っていましたが、ようやく謎が解けたように思います。

 もともと在住者は仕事で滞在しているわけですから、会社の帰りに仲間と一杯飲みに来ているわけで、一方私のような単独観光客で居酒屋好きのおじさんは、どうしても一人で飲みに行くことが多くなると言う構図ですね。

 一方、これが歓楽街になると俄然観光客の密度が高くなるような気がします。ゴーゴーなんかで客席の様子を見ていると、明らかにカジュアルな服装で、これは観光客だなと思える人が多いです。

 比率にすると、完璧に逆転して、観光客9割、在住者1割というように見えます。ただしこれは単独でも利用しやすいゴーゴーだからかもしれませんし、在住者でもカジュアルな服装で来ている人もいるはずです。

 またタニヤあたりになると、今度は在住者も接待等で使うこともあるそうですから、この比率はまた少し違ってくるのかなと思えます。

 いずれにしても、正直なところ常連さんの多い居酒屋は、旅行者にとってはちょっと居場所を見つけるのが大変です。この感覚は、特に「花子」で強く感じました。

 一方「キッチン新潟」は店そのものが庶民的なせいか、観光客でも寛げるなと言うイメージです。また「夢路」さんはどちらもOKという雰囲気で、これはマスターの力量かなと思えます。



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