クアラルンプール観光を終えてからバンコクに再び戻りましたが、チェックインでかなり苦労しました。ホテルからはタクシーを利用。ホテル前のタクシーブースでタクシーを依頼。
その場にいたおじさんに聞いてみると、空港まで150Rということでした。来る時よりも高いなと思いましたが、私の前に並んでいたおじさんも150Rを払っていましたので、安全代として支払い。
すぐに表れた青いタクシーの運転手さんに「KLIA2エアポート」と告げると「エアアジア?」と聞かれ「イエス」と答えて乗車。乗ってみると、安全運転で高速も追い越す時だけ110kmぐらい、通常は100km前後でした。
空港まで1時間弱だったと思います。しかしここからが面倒。今回クアラルンプール国際空港の内部やチェックイン手続きの下調べはほとんどしなかったので、あちこちで右往左往。
まず空港内に入って、目の前にあった電光掲示板でチェックインの場所を確認。「V」というカウンターだということが分かりましたが、そもそも出発ロビーが見あたらないので、「V」がどこなのかも全然わかりません。
しょうがないので人の流れを見て奥の方に進んでようやく発見。ところが通常のカウンターによるチェックインではなく、すべてが機械で自動化されて係員さんがほとんどいません。
つまり手続きはすべて自分でやってくださいということで、20台ぐらい並んでいたコンビニのATMのような機械の1台に近づき、英語でチェックイン開始。ところが何度やってもエラー表示。アシストしてくれる人も見当たりません。
3回目ぐらいに画面の一部に「日本語表示」というコマンドを発見し、これでうまくいくぞと思ったのですが、やはりエラー。
「これはいかん、少し落ち着け」と自分に言い聞かせ、気が付いたのが「もしかしたらネットでチェックイン済みなのでは」と思い、試しにチェックインではなく「搭乗券の再印刷」というコマンドを選択すると、ようやく先に進めました。
次はスーツケースにつける長いテープのようなバンド?の印刷ですが、またしてもエラー。だんだん腹が立ってきて、ようやく見つけた係員さんに搭乗券を見せると、哀れに思ったのか、この係員さんが代わりに手続きを進めてくれ、バンドを持ってきてくれました。
これをスーツケースの取っ手につけて、今度はスーツケースの預かりですが、これもなんと自動化。すぐ近くの職員が誰もいないバッゲージのカウンターに行き、いつものチェックインのように、所定のベルトの上にスーツケースをのせ、先ほどのバンドのバーコードを、ハンディタイプの読み取り機を使って自分で読み取らせます。
最後まで進むとスーツケースはベルトに乗せられて奥の方へ。ついにチェックイン終了。このあたりのやり方は英語と図で示されていたと思いますが、自分だけでやるのは結構不安でした。
ようやく身軽になって次は出国審査。ところがこれまた場所は搭乗券を見て「L4」ということは分かりましたが、そこに行くための道順が不明。
「全く不親切だなあ」と思いつつ、先ほどのお兄ちゃんに場所を尋ねると、情けない年寄りだと思ったのか、「あっち」というように指をさして教えてくれました。
示された場所に行くと、最初に簡単な手荷物検査があり、次に出国審査。このあたりは両手の指の指紋の確認を除けば順調。ところがずいぶん手荷物検査が楽だなと思っていたら、再度手荷物検査があり、ここで私はベルトが引っ掛かり、やり直し。
この間検査の方法等について説明がほとんどありません。荷物からコンピューター等を出すのか出さないのか、上着を脱ぐのか脱がないのかもも不明。一応コンピューターは出しましたが面倒です。
そして指定された「L4」ゲートにようやく到着。しかし病院の通路のような場所で、壁沿いに椅子が並んでいるだけ。ファーストフードのようなカフェもありましたが、もともと待合室の椅子の数が少ないので、お店の座席も満席です。
一方アナウンスがときたまあるもののその内容は分かりにくい。ようやく分かったのは、目的の便は、やはりディレイだということ。近くの椅子に座りブログを更新したりして待っていると、すぐ目の前にチャイニーズ系のおばちゃんが2名立って、こちらにかまわず大声でおしゃべり開始。
しばらく我慢していましたが、あまりの無礼さに思わず「うるさいなあ」と小さなつぶやきが口から出てしまいびっくり。
隣にいたインド系の美女は、その声が聞こえたらしくこちらを見てニッコリ。内容は分からなかったはずですが、なんとなく「同感です」というニュアンスを感じました。
さらに待ち時間が長かったので、搭乗前にと思いトイレに行ったのですが、ドアを開けたらイスラムの宗教ルームだったようで、10人ぐらいの信者さんが祈りの真っ最中。
不思議そうにこちらを見つめる人もいてびっくり。いやはやです。慌てて飛び出してドア横の絵を確認しましたが、ぱっと見、トイレ表示と見分けがつきにくいなと感じました。
「まったくもうさんざんな目に遭う空港だな」と思いつつ、指定された搭乗時刻から40分ぐらい遅れてようやく搭乗開始です。