バンコクは、好きな人と嫌いな人がはっきり分かれる、というような噂を聞いたことがあります、真偽のほどは定かではありません。
私の場合は、元々ハワイが大好きで、その理由を考えてみると
@ 自然が豊富
A 様々な人種の人が混在しているが、弱者に優しそう(旅行者の場合です)
B 英語圏ですが、日本語もそこそこ通じる
C 気候がさわやか
D 熱帯特有ののんびりさがある
E 食事の種類がいろいろあって、選択に困らない
F 果物がおいしい
G 水道の水も一応飲める
H 治安がそこそこ良い
I 政治的に安定している
等々の理由から、毎年夏に2週間ほどの中期滞在を楽しんでいます。そんな私が何故にバンコクに魅力を感じるのか。上記と共通しているのはEHIぐらいでしょうか。
しかしなぜかバンコクは面白いと感じています。その理由はいったい何か。初老のおじさんが一人でバンコクに行って何が面白いのか?あらためて自分の胸の内を分析してみると
@ ハワイより1時間ほど飛行機に乗る時間が少ない
A 時差が2時間しかない(ハワイは19時間)
B 物価が安い(これが大きいかも)
C 女性の笑顔が美しい(旅行者向けかも)
D 夜飲み歩く場所が豊富にある(これも大きい)
ということぐらいしか思いつきません。実際欠点を上げると
@ 街は歩きにくい
A タクシーの料金交渉は面倒
B 空気の汚れがひどい
C 人が多すぎる
D 自然はほとんどない
E 交通渋滞が激しい
F 水道の水は飲めない
G 食べ物の衛生状態が不安
H 湿気が多く暑い
I 日本語はもちろん、英語も通じにくい
J 貧富の差が激しい
K すべてが混沌としている(ように見える)
等々、これまた不愉快だなと思うことがいくつでも出てきます。ところが自分自身の深層心理を探ると、そのような不便で不愉快な状況を楽しもうという天の邪鬼な精神もあるような気がします。
そういった不便で面倒な環境の中で、ちょっとだけお金を持って、日本より贅沢な気分を味わいたい。そのためには多少の不便は目をつぶってというか、その不便さを楽しもうというような気持ちがあるように思います。
日本にもハワイにもない価値観というのを味わえる、というのも魅力なのかもしれません。