成田空港

成田は大混雑

 昨年は、すべてこれからは自分でやらなければならぬ、と妙に気負った、ある意味悲壮な気持ちで出かけたが、今年は全然違った。たった1回の経験で印象はずいぶん変わるものだ。所持品も極力少なくし、小さなケースに3分の2ぐらいしか入っていない。

 まあ帰りは土産物で一杯になっているだろうと考え、あえてひと回り大きなバッグを選んだのである。ちなみに成田のチェックインで重さを測定したら5.5kgだった。これなら手荷物でも充分いけそうだ。

 成田までの行程は昨年同様東上線で池袋、JRで日暮里に出て、そこからスカイライナーだ。昨年はスカイライナーも予約したが、それほど必要はなさそうだったので今年は予約なし。もしダメなら普通の特急に乗ればよい、なんて早くも余裕である。

 時間も出発2時間半ぐらい前を目安に、乗車時間を設定。すべてが滞りなく進行し16時17分、ほぼ定刻に成田第二ターミナル到着。離陸時間は18時45分なので、ここまでは完璧だ。

 唯一誤算だったのは、成田空港の混雑。これが凄かった。年始であるから混んでいるのは当然だが、出発ターミナルはそれほどではないだろうとたかをくくっていた。

 ところがいるわいるわ、人だらけだ。大きなカートにこれでもかというぐらいの荷物を載せて、通路を多数の人が右往左往している。

 さらにスーツケースのチェックのためにあちこちで100m近い列が形成されている。手荷物検査も遠くに見えるがやはり長蛇の列だ。う〜む、これは少し急がねば、なんて独り言をぶつぶつ言いながらコートを預けにABCに向かう。これでまたマイレージを少し稼ぐ。

 続いて小さなケースをゴロゴロ転がしながら、チェックイン場所に向かう。今回はインターネットですでにwebチェックインを行っているのでカウンターに出向く必要は無く、機械でのチェックイン。

 昨年も体験したが、こちらはほとんど並ぶ必要も無く、パスポートを機械に挟めば自動的にチケットが出てくる。チケットを受け取りケースをX線検査に通し、残りは肩からの小さなショルダーバッグのみとなった。

 後は集合時間まで時間をつぶせばいいだけだ。荷物が無いので足取りも軽い。大きな荷物を持って右往左往している人たちを尻目に、いつものゴールドカードラウンジに向かう。ところが驚いたことにラウンジは満席。こんなことは初めてだ。

 しょうがないのでクレジットカードのパンフレットなんぞをいくつかもらって退散。さっさと手荷物検査を受けて、出発ターミナルの中にあるyahooのインターネットカフェに向かうことにした。ここは事前の下調べで利用料が無料となっている。


おお〜っと、いきなり英会話!

 時間になったのでゲートへ向かう。20分前から搭乗開始。今回も機内ではビールを飲む予定なので座席は予め通路側を選択してある。自分の座席番号を見つけて、隣の人に「こんばんは」と軽く挨拶。

 ところが顔を見ると日本人ではない。どうやらタイ人夫婦のようだ。しかもいきなり私の目をしっかり見つめて英語でベラベラ話し掛けてくる。

 いくらなんでもこんなところで英語のやり取りがあるとは思っていなかったので、意表をつかれてヒアリングが追いつかない。私の会話モードはまだ日本語なのだ。慌てて頭の中の会話モードを英語に変換するが、やはりよく分からない。

 そこでこうゆう場合のとっておきの常套句、Please speak slowlyと言ってみると、ようやく察してくれたらしく、身振りを交えて説明が始まった。要するにトイレに行くので席を窓側と交換できないか、ということのようだった。

 私より年上に見えたので本来ならその意向を尊重すべきなのだろうが、通路側は私も予約時から希望していたので、丁寧にお断りした。

 といっても丁寧に断れるような語学力は無い。態度や身振りに丁寧さをこめてという意味である。で、最後に必要なときいつでも声をかけてくださいと伝え、なんとか納得してくれたようだった。


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