JCBプラザ

JCBでオプショナルツアーを予約する

 意気揚揚と出発したものの、所詮は精一杯の虚勢である事が自分自身でも納得できてしまい、ちょっとショックを感じたおじさんであるが、まあそれはそれと気を取り直して次なる目的地のJCBに向かった。

 最寄り駅はサラディーン駅である。ここから歩いて数分のところにJCBプラザがある。ここで滞在中のオプショナルツアーを予約するつもりだ。

 バンコクに慣れ親しんだ人から見れば何もわざわざツアーなんかに参加しなくてもということになるのだろうが、能率と面倒臭さを考慮するとやはりツアーも捨て難い。

 昨年も利用したので道は分かっている。歩道の上にはみ出した得体の知れない屋台を避け、反対側から急ぎ足で歩いてくる人たちの間をすり抜け、バイクと自動車が勝手気ままに行き来する道路を横切り、ひたすら目的地に向かう。ある意味ではバンコクの町歩きの醍醐味であるが、さすがに疲れる。

 ようやく目的のビルにたどり着き、ほっとしながらビル入り口のドアを通り抜けると、昨年同様そこは別天地である。日本のオフイスビルとなんら変わりが無い。この雰囲気と先ほどの混沌とした状況がほんの数mしか離れていないところが面白い。

 エレベーター前で、さて何階だったかなと迷っていると、警備員らしき人が近づいてきてどこへ行くのか尋ねてきた。よほど怪しい人物に見えたのか、親切心かのどちらかだろう。JCBだと答えると階数を教えてくれた。

 JCBに入ると、左側がいろいろな相談のカウンター。右側及び奥が資料となっている。実は何も予定は立てていないが、インターネットでパンダバスのオプショナルツアーがいいのではないかと一応の目安はつけていた。

 何故かというと、ここは午前、午後、夜、1日といろいろなツアーが時間帯別に組まれているからだ。その場に置いてあるパンフレットを再度確認し、カウンターの椅子に座る。物腰丁寧な美しいお姉さんが応対してくれる。

 午後のアユタヤツアー及びシーウイ博物館と毒蛇研究所の2箇所を回るツアーに参加できるかどうかを聞いてみた。ツアー参加は二人以上というのが原則になっているようなので、一人で参加するのは結構面倒なのだ。

 幸いに両方とも他に参加者がいるようで、予約が成立。明日は午後からアユタヤ、明後日は10時から毒蛇及びシーウイー博物館見学という日程になった。

 これにより1日使える日は今日と最終日だけになったが、あまり暇を持て余すよりはいいだろうと考えていた。だいいちそれ以外には絶対に行きたいという場所はないのだ。


有馬温泉が見つからな〜い!

 ツアーの予約が無事終了したので、その場でそれからの行動予定を考えることにした。

 先ずは昼食場所である。備え付けの椅子に座り、無料の冷たい水を飲みながら地球の歩き方バンコク版を開き、近くのレストランを調べていくと「サリ・カフェ」という日本人が良く行くカフェレストランを発見。行き当たりばったりだがここで昼食を摂ることにした。

 昼食場所も決まったので、ちょっとばかり近くを散策し、ついでにマッサージを受けることにする。目的地は「有馬温泉」。JCBのお姉さんにお礼を言って早速出発だ。

 ところが探し方が悪いせいか、タニヤやパッポンの道をきちんと把握していないせいか、歩けば歩くほど色鮮やかな写真を持った妙なおじさんに声を掛けられるだけで、肝心の有馬温泉がちっとも見つからない。(パッポン方面を探していた)

 歩きつかれて一旦駅に向かう階段を登ると、駅から直に繋がっているタニヤビルなるものがあり、ここに数軒のカフェがあった。そこで休憩がてらそちらに向かうと、ちょうど3階のコーナーに小じんまりした喫茶店があり、お姉さんが一人ではたいていた。

 他に客もいなかったので、多少オーダーがうまくいかなくても恥はかかんだろうと判断し入店。(こんなところで恥云々を考えているところが小心者の所以である。この辺は昨年と全く変わっていない)

 アイスアメリカンを注文。25バーツ(75円)だった。安さに感激。これを持って、窓際に設えられた席に移動し、改めてじっくりと持参した地図と目の前の通りを見比べていると、なんと目の前に目的地の有馬温泉の看板が見えている。一瞬なんとも言いようのない虚脱感に襲われた。

 しかし虚脱感に浸って喜んでいる場合ではない。改めて地図を確認すると、どうやらこの近辺には「有馬温泉」が2軒あるようだ。どちらでもよいのだろうが、やはり店構えで入りやすいかどうかは変わる。とりあえず目の前に見えるお店に行ってみることにする。


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