ステーキハウスで満腹になる

チョクチャイ・ステーキハウスはお薦め

 BTSをアソーク駅で降り、ラチャダピセーク通りを左折する。およそ400m程歩き、少し広めの横道を右折。100m程歩くと左側にちょっと大き目のビルが見えてくる。この1階左手に目指すステーキハウスがあった。

 ステーキ・ハウスと名打つだけあって、店構えはかなり立派だ。中で働いているらしき人たちの服装もきちんとした制服で、一流ホテルのレストランと遜色ない。ちょっとびびりかけたが、今更ここまで来て他に行く当てもない。

 「ええい、あとは野となれ山となれ」とかなんとか訳のわからないことをつぶやきつつ入り口に向かう。ドアを開けると目の前にお姉さんが立っていて、にこやかな笑顔で出迎えてくれる。私は例によって人差し指を1本立てて1人であることを知らせる。
チョクチャイ・ステーキハウスのフライドソーセージ
 すぐに窓際の席に案内される。周囲に欧米人の家族連れやカップルが見える。やっぱり日本人はいないなあ、なんて思っている頃、今度は若いしっかりとした顔立ちのお兄ちゃんがメニューを持ってきてくれた。

 すぐに先ずはビールだ。オプショナルツアーの疲れでかなり喉が渇いている。ビールを待つ間にメニューをつらつら眺める。

 目標はステーキと決まっているが、その前にちょっとつまみをなんて贅沢な考えが頭をかすめ、「フライドソーセージ」なるものを候補とする。120バーツとある。

 続いてステーキだが、何種類かあるので迷っていると、そこへビールが運ばれてきた。きちんとグラスに注いでくれたりして、結構気分がいい。金もたいして持っていないのにちょっと偉くなった気分だ。

 偉くなったついでにお兄ちゃんに、ステーキの種類の違いは何?なんて尋ねてみる。お兄ちゃんは一生懸命説明してくれるが、正直なところ半分ぐらいしか分からない。
チョクチャイステーキハウスのペッパーステーキ
 でもまあとどまるところはステーキだろうから、どれを選んでも大きな違いは無いだろうと、一応考えた振りをして、それではこれを頼む、とオーダーしたのが比較的無難に思えた「ペッパーステーキ」。これが250バーツ。

 日本の感覚からすると滅茶苦茶安い。これにライス120バーツをつけた。ところがこのライスが曲者だった。それは後述する。

 さてビールを飲みながらガイドブックなんぞを取り出して明日の予定はどうしよう、なんて考えている内につまみとなるべきソーセージが運ばれてきた。

 なんのことはない皮なしウインナを油で揚げて、タコウインナー状にしたものであった。ところがこれが微妙にうまい。ビールにぴったりだ。

 惜しむらくは値段で判断すればよかったのだが、べらぼうな量だ。中皿に山盛りだ。ステーキを食べる前にこれだけで腹が一杯になってしまいそうだった。

 ステーキの前にソーセージで満腹になってしまっては、何のためにこの店に来たのか分からない。そう判断して食べるピッチをう〜んと遅くした。

 しばらくするとお待ちかね、ステーキの登場だ。これがまた想像以上に柔らかくてうまい。う〜む、これは良い店を発見してしまったかも、なんて入り口でびびった気持ちなんかどっかに吹っ飛んでいる。

 ウインナをかじり、ビールをグビッと飲み、ステーキを切ってひと噛み。まあなんとも幸せな瞬間だ。


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