毒蛇研究所(1)

同行の4人グループは礼儀正しい若者だった

 9時55分、定刻の5分前、4人組登場。30前後の若者4人組だった。最初の印象は、なんだか胡散臭い学生の卒業旅行かと思ったのだが、よく見ると年齢的にはそれより上で、しかも私が「宜しくお願いします」と挨拶をすると4人そろって丁寧に頭を下げて「宜しくお願いします」という明るい挨拶が返ってきたのでびっくり。いっぺんに印象が変わった。

 聞いてみると、どうやら以前同じIT関連企業に勤めていて、海外に出向したことのある仲間が、その後バラバラになったものの、出向が縁でいまも付き合いを続けているとの事だった。改めて顔を見ると、なるほど皆さん顔つきもしっかりしているし賢そうだ。ここでも第一印象がはずれてしまった。

毒蛇研究所のプログラム案内板
中で行われているプログラムの案内板
ケージの中には大蛇がいました
毒蛇研究所内の病棟?

 さて早速車に乗り込み毒蛇研究所へ移動だ。ツアーなので道順等あまり気にしていなかったのだが、車の中で改めて地図を確認すると、この研究所、かなりタニヤに近い事が分かってびっくり。

 これなら一人でも行けたかな、と思った。但し午後のシーウイ研究所は一人では行く勇気がなかったので、それはそれで良いだろう。


ヒヤリングの勉強をする

 10時10分到着。案内されるままにずんずん進んでいくと、右手に白い建物、左手にちょっとした広場があり、いくつかの檻が見える。当然だが、中にはかなり大きな蛇がいる。白い建物は毒蛇関連の病院と言うことであったが、かなり老朽化している。


 10時半にスライド上映が始まるので、それまでその辺で待っていてくださいとのガイドさんの言葉に従い、檻の中のコブラを観察したり、古ぼけた埃をかぶったような土産を見たり。同行の4人組はどうやら煙草大好き人種らしく、一角に陣取り喫煙タイムだ。

 10時30分近くなって、突然周辺でぶらぶらしていた十数人の観光客が移動を始めた。

 その流れに従って先ほどの白い建物に入り、廊下の突き当たりに近い講義室と思しき部屋に入る。中には50脚ぐらいの椅子が並べてあって、各自適当な場所に座る。

 やがて上映が始まったが、かなり古いスライドの上、解説はタイ語と英語のみなのでヒヤリングが辛い。

 とはいうものの、要は各種の蛇の名前、性質や毒性みたいなものを延々と説明しているだけのようだ。

 最初はヒヤリングの勉強にもなると思い真剣に聞いていたが、何やらだんだん呪文のような声に聞こえてきて、瞼が重くなってきた。こりゃいかん、と思った頃うまい具合に上映終了。

 一同分かったような分からなかったような顔をして、ぞろぞろと部屋を出て、今度は先ほどの中庭方面に向かう。右側に蛇のいる小さな庭園があり、左側の床から一段高くなったところに10段ぐらいの階段状の座席がある。

 予めガイドさんから、前の方に座らないと良く見えないよと聞いていたので、急ぎ足で移動しなんとか2列目の席を確保する。観客はいつの間にか総勢40名程度に増えている。


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