タクシーでバンコク市街へ

 タクシー乗り場はフロアを一つ下がったところにあることは分かっています。荷物を持って斜めのエスカレーターで階下に降り、いったん空港の外に出た所にタクシーカウンターがあります。

 ここで行き先を告げるのですが、有名なホテル以外は、名前だけではどうも分かってくれないみたいです。

 今回は「ホテル名 スクンビット Soi23」と伝え分かってもらえましたが、もらったチケットには「Soi23」としか書かれておらず、後は運転手さんへの口頭での指示となりそうです。

 受付のお姉さんは明るくて親切でした。あのタクシーに乗ってくださいと言いながら、紙を渡してくれます。乗り込んで「スクンビット ソイ23」と伝えあとはタクシー任せ。

 何だか知りませんがバンコクのタクシーはやたら吹っ飛ばします。一般道路だろうが高速だろうが関係ない。

 ともかく前が空いていればひたすら100kmぐらいで走り、トロトロした車がいると、そのスピードで突っ込んでいくので、日頃車間距離を気にしている私は、つい右足がこわばってブレーキを踏みたくなります。

 ようやくのことでSoi23に到着。「この通りで良いか」というようなことを聞かれたので「そうだ」と答え、そのまま進みます。

 私の記憶では、タイパンホテル手前の道を右折、さらに左折すると右側にホテルがあるはずなのですが、どうやら運ちゃんはタイパンホテルと混同しているようで、私が「Turn to right」と叫んでいるのにそのまま通過。どうやら英語は分からないみたいでした。

 しょうがないので、すぐに「Stop here」と叫んで、ストップだけは分かったみたいでその場で停車。ユーターンしてもらっても良かったのですが、面倒になってそこから100m程歩きました。

 タクシーを降りた瞬間、向かい側の通りに店を開いているマッサージやさんのお姉さん方からすかさず「マッサー、マッサー」というマッサージ勧誘の声がかかります。私が荷物をどれだけ持っていようがお構いなしです。

 「あ〜、この雰囲気だ〜!」とその若々しい黄色い声を聞きつつ、バイクと車が行き交う通りを、無理矢理横断。

 ともかくバンコクの路地ではちょっとでも隙を見せるとすぐに車やバイクが突っ込んできます。その合間を縫って道を渡らなければならないので、それだけでも結構神経を使います。

 荷物を持って、タイレストラン、居酒屋さん、マッサージやさんを通り越した角にパン屋さん。「ここを左に曲がって」と一人でぶつぶつ言いながら進みますが、ともかく歩道の凸凹が激しく、スーツケースは持ち上げないと運べません。

 ホテル手前は、なんだかものすごい工事が行われていました。土の色を見ると結構粘土質なんだなということが分かりました。それはいいのですが、工事側の部屋になったら騒音が凄いだろうなと心配になります。

 ホテル内に入ると、左側がこじんまりとしたフロントです。右側がレストラン。フロントには美女が二人いました。早速パスポートとバウチャー、クレジットカードを渡してチェックイン手続です。

 美女から「お部屋はアップグレードされています」みたいなことを言われたので、とりあえず「Thank you」と言いましたが、どんな部屋になったのかは不明です。

 キーナンバーは7207。「おっ7階か」と思ったら、最初の7はあまり意味がないようで、2階の部屋でした。

 ちょっとがっかりしましたが、数日間この部屋で過ごして、通りの騒音や工事の音は全く聞こえず、ひじょうに静かでしたので、その意味でアップグレードだったのだと解釈しました。 


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