ゴーゴーバーの店内に入ると

 入り口に近づくと、その周辺にいる若い子達が「イラサイマセー、ドーゾー」と声をかけてきます。もう日本人だと言うことが分かっているんですね。入り口にはカーテンのようなものがかけられていて、カーテンの隙間からキラキラ輝く光が漏れ出ています。

 近くづくと傍らにいた女の子がさっとそのカーテンを横に引き、中へ導いてくれます。慣れている人ならすぐに自分の居場所?に向かうのかと思いますが、勝手がよく分からない私は入り口で内部の様子を見つめます。

 中央付近のステージ上に10人以上の女の子たちがいます

 私が立ち止まっていると、すぐにウエイトレスさんが「こっちだこっちだ」と席に誘導してくれます。

 このゴーゴーバーで働いている女の子たちですが、表にいるのが勧誘の女の子、さらにウエイトレスの女の子、そして踊る子達とだいたい3種類に分かれるようです。ただし中にはダンス専門の子達もいるようです.

 強烈な音が響き光が交錯する中を、そのステージを取り囲むようにして作られた座席に案内されます。すぐに「飲み物は何?」と聞いてくるのだと思いますが、あまりに音量が大きいためあまりよく聞こえません。

 しかしこういった店を楽しむ流れは、最初は飲み物の注文と決まっていますから、迷わず「ハイネケン」を頼みます。すぐにハイネケンが運ばれてきて、その請求書がペン立てのような入れ物に入れられます。

 一杯のドリンクで1枚の請求書がくるようで、この後説明しますが、自分自身がいっぱい飲んだり、店の女の子に飲み物をおごったりすると、この枚数がどんどん増えていきます。

 店に寄りますが、だいたい1枚150B前後だと思います。日本円にすれば400円ぐらいでしょうか。

 ビールは小瓶です。缶ではありません。コップ等は出てきませんので、それをそのまま口をつけて飲みます。

 その昔初めてこの手の店に入ったときは、店の雰囲気に圧倒され、ビールをぐいぐい飲んで、えらく酔っぱらったこともありますが、今回はさすがに落ち着いています。(落ち着いてどうするんだ、という声も聞こえてきますが)

 要するにビールはチビチビ飲んで周りを見て楽しむと言うことです。周りのお客さんの中には、先ほどまで踊っていたと思われる子を傍らに呼んで、何やらお話ししています。

 そんな子に限って妙に美しく見えたりします。「う〜ん、自分も少し話してみたいな」と思ったら、いよいよゴーゴーバーの策略にはまる第一歩です。

 踊っている女の子で気に入った子がいたら、胸や腰についているワッペンみたいなものに番号が書かれているので、その番号をウエイトレスに告げたりすると、他に声がかかっていなければ、ダンスが終わった後すぐにその子が近くに来てくれます。

 ウエイトレスさんに頼まなくても、踊っている最中にじっと見つめて相手の視線をとらえる方法もあります。じっと見る→気に入った→話しがしたい、という流れですから、女の子たちも客の視線には敏感なようです。

 それでも、他に声がかかっている場合は断られてしまうかもしません。その場合は次の子を探すだけです。運良く女の子がかたわらに来たらどうするのか?どうしましょう?ここからがゴーゴーバーの面白いところかもしれませんが、この先は次のページへ続きます。


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