女の子と話しをする

 自分が呼んだ場合は別として、女の子から近づいてくる方法はいろいろです。(そんなに経験があるわけではありませんが)

 こちらの雰囲気を察知しようとするかのように、ある意味おずおずと近づいてくる子、最初は遠くの方に座って少しずつ近づいてくる子、はっきりと目を見て「座って良いですか」と許可を求める子、パッと座ってから「座って良いよね」と尋ねる子、いきなり体毎ぶつけてきて座り込む子といろいろです。

 今回近づいてきた子は私の横を指さして、「座って良いですか」と問いかけてきました。なぜ指さすのかというと、声が音楽で消されてしまうのと、タイ語だと通じない可能性が高いからです。

 ただ指をさされれば、何をしたいかは分かりますので、パッと顔を見て相性を確かめ、瞬時に判断し「良いよ」または「駄目」という意思表示をすることになります。

 私の場合は、良い場合は「OK please」と一応答えていますが、聞こえているのかどうか、または英語が分かるのかどうかはその時点では不明です。ただ手で座席を示したり、座る場所を作るために腰を動かしたりすれば「OK」の意思表示にはなると思います。

 これはフィーリングが合わないかも、と思った場合は、「NO!」とはっきり言って、指で×の字を作っています。

 わざわざ若い子が寄ってきたのに×を出すなんて、なんてもったいない、と思わないでもないのですが、フィーリングが合いそうもないのに座り込まれて話しをしなくてはいけないというのでは、何のためにこの店に来たか分かりません。

 ×を出すと一瞬嫌な顔をする子もいますが、だいたいは明るく「残念」といった表情で去っていきます。もちろん中には押しの強い子がいて、少々の×サインでは引き下がらない子もいます。それはそれでその押し問答を楽しんでいればいいのかなと思っています。

 また×を出すときに、「今日は見ているだけ」とか「他に気になる子がいる」とか言ってあげると、近づいてきた子も納得して引き下がります。

 さて実際の話ですが、ともかく音楽の音量が大きいので、まともなヒヤリングはほとんど出来ません。また女の子は基本的にタイ語です。ただ日常会話程度の英語は通じる子もいます。中には日本語を勉強している子も時々います。

 私の場合は、タイ語は全く駄目なので、基本的には英語。時には相手が分かろうが分かるまいが日本語を使ったりします。これは女の子も同様で、私がタイ語を全く理解しない事が分かっていても、タイ語でベラベラしゃべってくることがあります。

 このあたり、こちらがタイ語が出来ればより親密になることが出来るはずです。また少なくとも中学生ぐらいの英語力がないと、会話を楽しめないと思います。

 その意味では、英語をしゃべることが出来ない日本人のおじさん連中はあまり顔を見せないように思えます。その方たちは別の場所で遊んでいます。

 ただ何回も書いているように音楽の音量が大きいので、最後はジェスチャーやメモ用紙に必要なことを書く、というのがコミュニケーションの有効な手段です。

 近づいてきて隣に座って、最初の第一声は自己紹介ですね。この時におじさんたちがタイ語を話すか英語か日本語しか通じないかを判断しているようです。普通は英語で「私の名前は○○といいます。番号は××番です。あなたの名前は何ですか?」から始まるようです。

 と書きましたが実際の英会話は「My name ○○ちゃ〜ん。ナンバは××です〜」なんて、英語だか日本語だか分からないような感じで始まります。

 当然「私の名前は△△です」と答えますが、あらかじめニックネームを考えておくと良いかもしれません。馬鹿正直に氏名を告げる人は先ずいないと思います。さらに会話は続きます。


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