パッポンの露店とゴーゴーバーを見学

 駐在員さん御用達の「サリカフェ」(以前入ったことがあるので知っています)を通り過ぎ、しばらく歩くと「パッポン」です。近づくに連れ、「ズンズン」というお腹に響く低音が聞こえてきます。

 角を左折するとパッポン通りですが、こちらは通りの中央に各種の出店があって、どちらか一方の通りしか見ることが出来ません。反対側の店を見るためには、露店を横切らなくてはならないのですが、露店自体が隙間なく立っているので、結局面倒になって東側の通りだけを歩くことにしました。

 中央の露店では、時計やらTシャツやら、何だか訳の分からないものが売られているようですが、買い物には関心がないので、ほとんど目に入りません。

 目に入るのは、所々で大音量が聞こえてくるゴーゴーバーの前に立っている女の子と店内の様子です。5軒ぐらいあったと思いますがお客さんはほとんど入っていないようでした。

 ソイカウボーイと違って、通りから店内が見えるようにカーテンが横に引かれています。その間からちょっと覗くと・・・、まあどこでも同じですね。ポールがあって水着姿の女の子が踊っています。

 しか〜し、客がほとんどいません。どうしたことでしょう。時刻は8時半ぐらい。この時間ならもっと客がいても良さそうなものですが、ゴーゴーバー目当ての客も、このパッポンから「ソイカウボーイ」や「ナナプラザ」方面に移動してしまったのしれません。

 なんか場末のゴーゴーバーという感じで、あれでは踊っている女の子も気合いが入らないだろうなあと思いました。もしかすると「ペイバー」攻撃や「ドリンク」攻撃があまりに激しくなり、客が嫌気がさしてしまったのかもしれません。

 まあ男なら誰でも少なからず思うところは、きれいな女の子を眺めてゆっくり酒を飲みたい、ということだと思うのですが、そんな暇すら与えられずに、「飲み物奢れ!」とか「ペイバーペイバー」と耳元で言われ続けたら嫌になります。

 このあたりもしかするとパッポンでは需要と供給のバランスが崩れてしまったのかなと、若干社会学的な考察をしてしまいました。(笑)

 そんなこんなで、「店は空いているなあ」と思いつつ歩いていたら、あっと言う間に元の通りに戻ってきましたので、そこからはひたすら舗道上の露店をかきわけ、地下鉄の駅に戻ります。

  しかし露店の間の道がひじょうに狭く、場所によっては人一人がやっとすり抜けられるような空間しかないので、でかい欧米人が前にいたりすると、ちっとも先に進めません。

 ここを抜けるだけで10分以上かかったのではないでしょうか。ようやくの思いで地下鉄に到着、再び22Bを投入し、BTSはテレホンカードのようなキップなので、これを改札のスロットに通し、改札を抜けます。

 ほっと一息です。ただ一周歩いて帰ってきただけなのにものすごい疲労感です。埼玉県の片田舎に住んでいるおじさんにとって夜のタニヤ、パッポンは、どうやら過酷すぎる環境のようです。

 再びスクンビット駅に戻り、なんか自分の家の近くの通りに戻ってきたかのように感じ、足は自然にいつものゴーゴー街に向かいます。 


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