第3日目 朝食を食べ
チャオプラヤ川クルーズへ

 もともとハワイが大好きな私は、泳げないくせに水が見たい、という強い気持ちを持っています。そこで2日目はチャオプラヤ川クルーズを楽しむことにしました。

 といってもオプショナルツアーではなく、単にチャオプラヤ川を航行している船に乗り、一番終点のノンタブリーという町まで行ってみようという、自分でもなんだかよく分からない計画です。


 どうゆうわけかこの日は7時頃目が覚めました。体に疲れは残っているものの、気力は充実しています。のんびりと身支度をして、朝食会場へ。今日の朝食はパンを主体にして洋食風にしました。

 さて朝食を終えて出発です。ホテル発8時。かなり早い時間で、日本でも通勤時間に相当しますが、ここバンコクでもやはり通勤時間帯でした。

 しかしその交通量たるや、日本の比ではありません。そう言えば本格的な通勤渋滞は最初の頃に見ただけだったなあと思い出しましたが、ともかく凄い。

 いつもはほとんど車が通らないホテル前の道を、車とバイクが左右から次から次へと走ってきて、通りを渡れません。しばしその光景に見とれてしまい、歩くことを忘れてしまったほどです。

 車と車の車間距離が10数m、その車を取り囲むようにバイクが数台走り、それが左右から押し寄せてきますから横断どころではありません。身の危険を感じます。

 しかし進まないと駅に着けません。とりあえず信号のない交差点まで歩き、地元の人が歩いているタイミングに合わせて、横断します。しかしその横断中の歩行者の真ん前にバイクが曲がりながら突っ込んできたり、交差点で出くわした車と車がフロントをぶつけそうになりながら、ギリギリのタイミングで避けていきます。

 地元の人たちにとってそれは日常茶飯事のことらしく、誰もが当たり前のような顔をして、平然と車の間をかき分け横断していきますが、こちらは冷や汗ものでした。

 ようやくの思いで、昨晩遊んだソイカウボーイの通りまでくると、どうやらこの通りの先がバイクの発着場になっているようで、相変わらず多数のバイクが傍らを通り過ぎていきます。

 バイクの後ろには、通勤のために女性が横に腰掛けて、それをさりげなく送っていくというありふれた光景のようですが、よくあれで転げ落ちたりしないなと思えます。

 ともあれ、バンコクの通勤状況は過酷であると言うことがよく分かりました。「ふ〜、やっと着いた」と思いながらスクンビット駅へ。しかしバンコクの通勤地獄を目の当たりにして少々思考が鈍っていたらしく、何を思ったか「フワアラムポーン駅」までのキップを買っていました。

 しかしそのことに気がついたのは、地下鉄の駅を降りて地上に出てからです。


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