第3日目 チャオプラヤ川クルーズ

 クルーズ船というか、チャオプラヤ川を航行する「チャオプラヤエクスプレス」の発着場は、BTSの「サバーン・タークシン駅」近くにあります。

 これは以前の経験で分かっていたはずなのですが、何を思ったのか終点まで行けば船に乗れると思いこみ、地下鉄の終点駅までのキップをたしか26Bで購入。

 そのまままったく疑いもせず終点で降りますが、そこは前ページで書いたように「フワラムポーン駅」です。もちろんそこから歩いて川っぺりに出て船に乗ることも出来ますが、発着場を探すのが面倒です。

 私は何の疑いも抱かず、「フアラムポーン駅」で下車。何か前に来たときと違うなと感じつつ、まだ気がついていません。

 ともかく前の方に歩いていけば良かったんだよなと思いつつ、階段を上がって右手を見ると、当たり前ですが、かまぼこ形の駅舎である「フアラムポーン駅」が見えます。

 この駅の姿を見て、ようやく「アッ間違えた」と気がつきました。「まいったな。何をぼけているんだ」と思いつつ、そこからタクシーでサバーンタークシン駅まで行く、歩いて川に行く、等の方法を考慮しましたが、結局面倒になって戻ることにしました。サバーンタークシン駅近くの土嚢

 いったんシーロム駅に戻り、そこからBTSに乗り換えて「サバーンタークシン駅」へ。

 この時また新しいことに気がついたのですが、BTSの駅が二つ新しく出来ていました。川向こうまでBTSで行けるようになっていました。

 さて、ようやくのことで到着。高架から階段を下りて発着場に向かいます。ここで初めて洪水の影響を見ることが出来ました。道ばたに土嚢が積み上げられています。

 それらを横目で見ながら、やはり川の水位は上がったままなんだなと思いました。周辺は欧米人の観光客が多数歩いています。

 港の発着案内のボードを見て、どうやら黄色い旗の船に乗ればよいことが分かったので、桟橋の方に移動しようとすると、傍らのブースからここでチケットを購入するようにと声がかかりました。

 それで「ノンタブリーまで」と伝えると、そのキップは船の中で買えと言います。「OK」と答えると「Next ship」と親切に教えてくれました。どうやら王宮方面に行く人たちはこのブースでキップを買うようです。

 (これは間違い。このブースでは観光客専用の、ちょっと高いチケットを売っています。観光用の特別な船に乗る場合を除いて、このチケットを買う必要はまったくありません)

 桟橋に近づいて水面を見ると、確かにその水位は高いように見えました。いつもは乗り込むために水平に置かれている桟橋が、斜めに坂になって持ち上がっています。それから判断すると通常より1mぐらい水嵩が増しているようです。

 しかし桟橋の上端まではまだ1mぐらい余裕がありましたので、とりあえず中心部の水害は逃れたという報道が正しかったことが分かりました。

 しばらくすると黄色い旗をつけた船が到着、乗客が一斉に乗り込みます。長さは20mぐらい。右側の船縁に座り、移りゆく景色を楽しむことにします。私は目の前を過ぎ去ってゆく景色をボーッと眺めているのが、どうゆうわけか昔から好きです

 およそ40人ぐらいの客を乗せていよいよ出発。ゴゴゴゴゴというような少々怪しげなスクリューの音を出しながら、船が岸を離れます。周辺にはいつものように馬鹿でかいホテイアオイの群生がプカプカ浮いています。水の色はお世辞にもきれいとはいえません。

 走り始めて分かったのですが、この日はバンコクとは思えないような肌寒さでした。Tシャツ1枚ではちょっと辛かったなと反省しましたが後の祭りです。


トップページヘ 2011バンコク一人旅 リバークルーズ