ノンタブリーの街を散策

 無事接岸した船を地元のおばちゃん達と共に下ります。観光客と思しき人はほとんどいません。要するに観光地でもないところに来るのは、よほどの物好きしかいないということです。

ノンタブリー 桟橋
ノンタブリー 時計台
港を出た正面の道 ノンタブリー
ノンタブリー 歩道橋の上から


 桟橋から街の方角に出ると、目の前に小さな時計台があります。右手前にはトゥクトゥクが停車していましたが、利用している人は皆無。サムローは見あたりませんでした。

 時計台の手前に深さ2mくらいの大きな穴が掘られていて何だか訳の分からない工事が行われているようで、その周辺を人々が遠巻きに歩いていきます。

 時計台を見上げていると穴に落ちそうになるので、いったん安全な場所まで歩いて写真撮影。まあ歴史は感じますが、それを除けば何と言うことはないただの時計塔です。

 しかし観光なんて言うものは、もともとどうと言うこともないものに感銘を受けたりするのが面白いわけです。

 さて桟橋からまっすぐな道が1本見えていますので、この道を歩いてみることにします。あらかじめ多少の知識は仕入れてあって、この1本道の800mぐらい先に歩道橋があることが分かっているので、そこでユーターンして、右側にある地元の市場を見て帰ってくる計画です。

 1本道ですが交通量は想像以上に多く、写真では車の通行はほとんどないように見えますが、実際にはしょっちゅう乗用車はバスが歩道をかすめて走っていて、相当な交通量です。

 実際私が住んでいる埼玉県の片田舎の駅前通よりもかなり多い交通量です。

 歩く歩道の幅は1〜2m。そこにもやはり小さな露店が連なっていて、バンコク同様歩きにくいです。

 そこを決して急がずぶらりぶらりと歩いていくのですが、まあとにかくあらゆる雑貨が売られています。

 写真を撮ろうとも思ったのですが、撮影だけでは申し訳ない気がして見るだけにとどめました。正直なところバンコク市街の露店よりもかなり安いのではと思えます。

 それは1軒1軒の店の清潔度、がらくた度?なんかから何となく想像できます。この人達は、例えば営業許可証なんかがあって、その免許を持って営業しているのかなあ。

 いや、これほどの数だから、とても規制や免許なんてなくて、思いついて店の体裁を整えられる財力?があれば、勝手に営業できるんだろうな、と思いつつ歩いていきます。

 だいたいあの暑苦しいテントのような店舗の中で1日座っていて、いったい何Bぐらいの売り上げがあるのか、特にバンコクと違ってここは観光客も少ないから、見知っている人同士が売ったり買ったりしているのかな、とも思えます。

 そんなことを考えながらフラリフラリと歩いていくと、10分ほどで目的の歩道橋に到着。

 写真はたどり着いた歩道橋の上から撮影。右からも左からもバスが押し寄せてくる、交通量の多い交差点でした。

 ここからユーターンですが、帰りの露店も似たようなもので特筆すべきことはありません。ただ途中にあった市場で売られている物は、結構興味深いものが多く、沖縄の那覇の公設市場を思い出させました。

 特に雑貨以外の生鮮食料品?が興味深かったです。見たこともない魚やその切り身。元の形そのままの鶏や豚の肉。あれを買って、どうやって調理するんだろう?バンコクの女性はあまり料理をしないとも聞いていたので不思議に思いました。

 さすがに地方の市場は面白いと思いましたが、そこで肉を買うわけにもいかず、また何か食べようにも、私にはまだ日本の清潔度の感覚が残っているので手が出ません。

 結局面白いものを売っているなあという感動を胸に、再び露店の間を通り抜け桟橋に戻ってきました。桟橋の手前に小さな机を置いて、そこでキップを売っているようだったので、ワットポーまでのキップを購入。出来れば足裏マッサージでも体験しようかなと思ったからです。


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