スクンビットへ戻り、ターミナル21で昼食

 キップを売っている向こうにはすでに船が停泊していて、かなりのお客さんが乗っています。座席はほぼ満席だったので座席のすぐ後ろの左側通路の船べりに寄りかかり、また外の景色を見ながら帰ることにしました。

 しばらくすると出航。ちなみにワットポーまでは10B。30円弱。信じられないほど安いです。船のクルーズは楽しいですね。エンジンの音を聞きながら、流れていく景色を見ていくと時間を忘れます。

 行きと同じ景色ですが、見る角度が違うので、やはり新鮮に思えます。というわけで時間は瞬く間に経過。隣で立っていたおばちゃんがいきなり「どこから来たの?」なんて英語で話しかけてきて「日本から来ました」「バンコクは面白いです」と答えると、満足げに頷いていました。

 もしかしたらマレーシアあたりから来た観光客だったのかもしれません。英語の発音が私よりよほどきれいでした。
 
 そうこうするうち王宮に到着。ここでかなりの人数が下船。次はワットポーだからそこでもたくさんの人が降りるだろうと思ってのんびりしていると、なんとなんとそこで降りる人の意思表示がなかったのか、乗り込んでくる客もいなかったらしく、桟橋をそのまま通過。

 私は普通は停船しない小さな桟橋なんだろうと安心していましたが、実はそこがワットポーに向かう桟橋でした。通り過ぎてから気がついたので、引き返せません。この日2回目の失敗です。

 しかしまあ別に何が何でも「ワットポー」に行かなくてはいけないわけではないし、それならそれでサバーンタークシン駅まで戻っちゃえ、と方針をあっさり転換。

 本来なら乗り越しになるはずで、その超過料金も払わなくては行けないはすですが、下船時にキップをチェックする人もいないので、そのまま降りてしまいました。ちょっと心が痛みます。

 時刻を見るとちょうど昼食時なので、昨日探索した「ターミナル21」の中で気になった、中華のレストランに行ってみようとBTSの中で決定。スクンビット駅に向かいます。

 駅を出てエスカレーターでレストラン街まで一気に上がり、「ROYAL KITCHEN」という店へ。バンコク滞在中一度は中華を食べたいなあと思っていて、なおかつこの店の位置がターミナル21の一番見晴らしの良い場所にあったからです。


 昼間からどうかという意見もありますが、先ずはハイネケンで喉を潤し、注文したのは「土鍋風海鮮焼きそば」250Bと書かれた料理。焼きそばならタイ風の香辛料も少ないだろうと判断しました。

 しかしハイネケンの小瓶お値段が150Bはちょっと高すぎるのでは、と思いました。いくら場所が良くても、これではよほど料理が良くないと経営は苦しくなるだろうなと思いましたが、その疑念は運ばれてきた料理でも感じました。

 さて案内された席は窓からちょっと離れていて残念ですが、良い景色の雰囲気は少しだけ味わえました。

 一方運ばれてきた物は・・・写真の通りのものですが、一口食べたその味は・・・・「うまい、さすが」と思ったのもつかの間、その後に「うわ、なんだこの辛さは」という衝撃的な味が襲ってきました。

 タイ料理は辛いことを知っていますので、ワザと中華料理を選んだのですが誤算でした。メニューにもその手の表示は一切書いてなかったので安心していましたが、これはショック。「こりゃ駄目だ。残そうか」と思いつつ、ハイネケンを口にすると、意外にこれが合います。

 これなら食べられるかも、と方針転換。ビールを一口、料理を一口というのを繰り返しなんとか完食。上にも書きましたが、様々な素材が入っていて味は悪くないです。

 しかし辛さ表記がないのはマイナス点。また料理を運んでくるお姉さん方も、高級店だという自負があるのかもしれませんが、何か事務的で愛想が良くないです。

 またもう一つ、これは私が食習慣を知らないだけなのかもしれませんが、焼きそばと言いながら、いくら表面の具をかき回しても「そば」らしきものが入っておらず、入っていたのはキシメンの幅を2cmぐらいにしたうどんのようなもの。

 これだってそばだと言われれば「そうですか」というしかありませんが、ちょっと印象が違ったのでがっくり。

 食後は、アルコールを飲んだせいか、朝早くから動き回っていたせいか眠くなってきたので昼寝をすることに。ホテルに戻って休憩です。


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