ターミナル21で変な外人に遭遇

 起きたら夕方5時を過ぎていましたが、なんかお腹の具合が変です。痛いわけではありませんが、明らかにもたれています。これはやはり昼間の辛さが胃にショックを与えたかなと判断。

 意地汚く「全部食べるんじゃなかった」と思ってはみたものの、いまさら手遅れです。こんなこともあろうかと持参した漢方の胃薬をとりあえず飲んで様子を見ます。

 まあ疲れもあるでしょうから、一概に料理だけを疑ってもしょうがないのですが、あの辛さは尋常じゃなかったので、胃がびっくりしてもおかしくないと思います。

 薬を飲んで、さらに水を多めに飲んで、トイレにもいきましたが別に下痢はしていなさそうなので夜遊びは大丈夫と判断。しかし夕食を食べるのはちょっと無理かも、という雰囲気です。

 しょうがいないのでホテルでスポーツ番組を見たり、ネットでバンコクの情報をチェックしたりして、少し静養に努めました。

 7時を過ぎて少しずつ具合が良くなってくる気配があったので、夕食は無理だろうけど夜食用にパンでも買っておくかと思い、再びターミナル21へ。

 今回は地下の食料品売り場をうろつきます。ついでにお土産のチョコレートでも買おうかなと思っていたのですが、適当なものがありません。

 そうこうするうちに、すぐそばに手作りパン屋さんを発見。日本と同じように、トレイを持って好きなパンを選んでレジで支払いというシステムです。これならいいやと判断してパンを物色していると、いきなり傍らから「Excuse me」という声がかかりました。

 何事かと振り返ると、30代ぐらいのおじさんが、私に向かって「Do you speak English?」と聞いてきます。「Little」と答えると、「Where are you from?」と聞いていきます。

 パン屋さんでいきなり「どこから来たの」もないだろうと思いつつ「日本だ」と答えると、「おうそれは奇遇だ」と言い、「私はタイ訪問のあと日本にホンダの技術者として仕事に行くんだ」と言います。

 何だか怪しいなと思いつつ、「ふ〜ん」と頷いていると、疑われたと思ったのかポケットからいきなり財布を出して中から2000円札を取り出して、「コレクターズアイテム」と大声で叫びます。

 パン屋さんの中ですから、何とも変な感じですが、「おう、確かにそれは珍しい札だ」と答えると、「私は珍しい札のコレクターでもある」と言い、「あんたは何か珍しい日本の紙幣を今持っていないか」と言います。

 これはますます怪しいと思い、「今は小額のバーツ紙幣しか持っていない。紙幣はすべてホテルのセキュリティボックスだ」と答えると、急に関心を失ったようで、「そうかそうか。それじゃバンコクを楽しんで」と言ってあっと言う間に去っていきました。(実際には夜遊び用に3000Bほど持っていました)

 「いったい何だったんだ」と思いつつ、最初の目的であるパンを購入。しかし今でも意図がよく分かりません。勘ぐると日本の紙幣をちょろまかそうとしていたのかなとも思えます。(たぶん詐欺です)

 あんまりいい気になって、英語は大丈夫、と言うのも問題だなと思えた一幕でした。その後パンを購入後、腹具合を考慮しながらゴーゴーへ。

 ちなみにその後他のバンコク関連のサイトでこの手の詐欺が行われていることを知りました。

 要するに珍しい日本円を見せてくれといって、それを手に取った瞬間そのままどこかへ逃げていくというパターンのようです。気をつけてください。
 


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