ソイカウボーイの「バカラ」ヘ

 ちょっとアルコールが回った状態で店を出て夜の街へ。いったんターミナル21の前を横切り、地下通路を使って通りを渡り、いつもぶらつく通りへ。

 地下鉄の駅の階段を右に曲がりこんでいくと、多数の人がベラベラしゃべる声と、お腹に響く低音がズンズンと聞こえてきます。

 まだ時間は早い(8時半ぐらい)のですが、通りには若い女の子たちが自分たちの店に入ってもらうよう、いろいろ声をかけてきます。(この雰囲気は高校や大学の文化祭に良く似ています) 

 いつもならここは声をかけられるのが面倒なので足早に通過するのですが、今回は店の前にいる女の子の顔をじっくり眺めながら歩きます。

 いかにも日本人が好きそうな顔立ちをしてる子がいたり、明らかに日本人とは好みが異なる女の子の前で、一生懸命話をしている外人がいます。たまに視線があうと、すぐに声をかけてきます。

 それにしてもバンコクの女の子のおしゃべりは「アヒル」の鳴き声に聞こえてしょうがありません。独特のイントネーションと音の高さにそれを感じます。ただしこの声を聞くと、またバンコクに来てしまったなあという感慨が浮かびます。

 さてというわけで、最初はどこにしようかといつもながら迷うのですが、行ってみたいお店のリストはすでに作ってあるので、まずは「バカラ」へ。日本人に大人気のお店ですね。店もそれを意識しているようで、女の子はキレイ系とスレンダー系が多いです。
 
 店内に入ろうと近づいていくと、周りにいた女の子やおじさん達が「サワディーカー」の大合唱です。最初の頃はこの声を聞くだけでニンマリしていましたが、「慣れて」しまうのが残念です。

 カーテンをくぐると、若い女の子達がポールにつかまって体を揺らしています。ただ、ゆらゆら海草のように動いているだけで、あまりダンスには気合いが入っていない感じです。

 日本人が多く来るので、ステージにいればそれなり稼げてしまうからだと思いますが、ワクワクするような面白みを感じることが出来ません。

 ちなみにゴーゴーはカーテンを開けて中で踊っている女の子達を一瞥して、好みの子がいない場合そのまま店を出ることもOKです。店の中を一周してそのまま帰って行く強者?のお客さんもいます。

 私は見て楽しめればいいのですが、それだけだと店側も女の子も稼ぎにならないので、時折ちょっかいをかけてくる女の子もいます。(これが面白いなあといつも思っています)所詮はお金目当てなのですが、まあ初老のおじさんとしては若い女の子から声をかけてもらうだけでも頬がゆるんでうれしくなってしまうわけです。

 ハイネケンの小瓶1本が150Bぐらいです。(一時期シンハビールをよく飲んでいたのですが、悪酔いすることが多いように感じてハイネケンにしています。単なる飲み過ぎだったのかもしれませんが)

 これをラッパ飲みしながらしばらく眺めていると、可愛い子が大勢いるのがよく分かります。ステージ上の女の子達も、時々ちらりと客席を一瞥し、客の品定めをしているようです。

 私にはまったく聞こえませんが、「またあの客が来てるわよ」とか「あの客はケチだった」とか「扱いが粗雑だったとか」の情報交換をしているのではないかと思われます。



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