「バカラ」の女の子

 ボーット眺めていると、細身で髪の長い子と視線があい、私の方に笑顔をふりまいてきたので、まあ飲み物ぐらいを一緒に飲もうかと思い隣に呼んでみました。呼ぶのは本人を手招きするか、そこら中をウロウロしているウエイトレスさんに頼みます。

 バンコクの女の子の目鼻立ちは、もちろん化粧をしているので素顔はどうなのか分からないところもあるのですが、眼がぱっちりしているので、きつめの化粧がよく似合います。

 彫りの深い顔立ちの子は欧米人に、アジア系ののっぺりした顔に大きめの眼が目立つ、可愛らしい顔立ちの子は日本人が好む傾向があるようです。経営側の方針もこのあたりを考慮して女の子を採用しているのではないでしょうか。

 骨格は下ぶくれ、すなわちほっぺたがポコッと膨れている子と、そうじゃなくて妙に彫りの深い顔立ちになっている子がいます。

 いずれにしても、目がパッチリしているのは美人の条件です。ただ、中には思い切り長いつけまつげをしている子もいます。こういった子は私の好みではありません。(どうでもいいことですが)

 しかし「バカラ」は店の方針なのか、女の子が強気なのか、横に座って飲み物を一口飲んで自己紹介(名前ぐらいですが)が終わった瞬間に「店を出よう」と言います。

 大音量の中での片言英語なので、たいした会話は出来ないのですが、「ホテル」という語句の意味だけはよく分かります。

 ゆっくり話をしたり、単に横にいてもらってのんびりしたかっただけなのに(たいして話すこともないのですが、しかもタイ語はしゃべることが出来ませんので、片言の英語になります)、これではすぐに興ざめ。(会話だけならタニヤに行け、という声も聞こえてきますが、ちょっと私には敷居が高い感じです)

 はっきりと「私は外には行かないよ」というと、数分して「飲み物をありがとう」と一応礼儀正しかったものの、あっという間に違う場所へ行ってしまいました。まあ「ありがとう」というだけマシな女の子でした。

 これまでもこういったお店で飲んでいることは多いのですが、「ペイバーはしないよ」と言うと、中には「トイレ」と言ったきり、その後姿を見せなくなったり、ダンスと言っていつの間にか消えてしまう子が多いです。

 女の子も稼ぎに来ているわけで、カネ払いの良くない客は相手にせずに、次から次へと渡り歩き、金持ちのお客を捜す方が効率的なのだとは思いますが、客側としては味気なさが残ります。

 この店の営業方針がだいたい確認できたので(昨年末にも同じように感じました)、私もすぐに店を出て、他の店へ。まあこの辺はお互いさまですね。彼女の分の飲み物代も含めて330Bぐらいでした。

 続いて,通りをぶらぶら歩いて「ティーラック」へ。しかしカーテンを開けた瞬間飛び込んできたのは閑散とした座席。女の子もしょうがなくそこにいるという感じだったので、そのまますぐに向かい側の「ロングガン」へ。

 カーテンを開けると、ここはさすがにお客さんがいましたが、ステージ上を見ると、ちょっと正視に耐えないような衣装の子が踊っています。

 しかもその子達の大半は外人好み?の体や顔つきのようで、「うわっこれはちょっと私の好みではないな」と判断し、またもや入り口から引き返します。



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