「レインボー2」へ

 ナナプラザは、入り口からはいるとコの字を縦にしたような形になっていて、真ん中にバービア群があります。バービアというのはビアバーのことではないかと思うのですが、要するにカウンターのような場所で飲み物を飲むわけです。

 このとき、店の女の子が話し相手になってくれることもあり、当然客はきれいまたは可愛らしい女の子がいる場所を選んで腰を落ち着けます。

 しかし単に飲んだり、女の子と話をしたりするだけだと思ったら大間違いで、脈があると思われると、やはりそれなりのアクションがあります。

 それはそれとして、今回は先ず入り口の右側にあるエスカレーターを使って、初めて2階を回ってみました。

 バンコクでは2階の店はぼったくりが多いとか、強引に連れ込まれるとか、いろいろ悪い噂を聞いていたのですが、こちらがいかにも金を持っていなさそうな冴えないおじさんだったので声をかけてくる子はいても、強引に連れ込まれるようなことはありませんでした。

 不思議な物で、向こうもなんらかの感覚で客を「儲かる客」「バンコク初心者」をきちんと見分けているみたいです。

 2階を一回りして、「こんな感じだったのか」と、ある意味ほっとして、入り口左側の階段から1階に降ります。ここからバービアの間を抜けて、以前一度だけ入店したことがある一番右奥の「レインボー2」に行ってみました。

 店の前には呼び込みのおじさんや女の子が待機していて、どの人がどの店の呼び込みなのかさっぱり分かりませんが、ともかく近づけば大歓迎で入り口のカーテンを開けてくれます。

 中にはいるとすぐにウエートレスさんがやってきて席に案内。目の前で20人ぐらいの女の子が踊っています。

 アルコールの回った頭でボーッとステージを見ていると、ウエイトレスさんがやってきて、「あの子はどうだ?」とか「隣に誰か呼ばないのか?」といろいろ聞いていきますが、「watching」とか何とか言って断れば、それほどしつこくないので助かります。

 そうやって20分ほど見ていると、女の子の方も時々ちらりちらりと客席を見て、客と同様に客の品定めをしています。たまたま視線が合うと、ニコッと笑うところが、ゴーゴー初心者にはたまらない魅力です。

 今日回ったゴーゴーの中では、この店の女の子の雰囲気が一番でした。「こんなに可愛い子が一杯いる店もあるんだ」と思って見ていると、中に一人だけそれほど化粧も濃くない、おっとりした雰囲気の女の子がいましたので、しばらく眺めていると、向こうも私に気がついて笑いかけてきました。

 「少し話だけでもしてみるか」と思い、手招きをすると、すぐにステージから降りてきて横に座ります。

 例によって「初めまして」の挨拶の後は名前を紹介。飲み物を奢ってしばらく話をしていると、「外へ」へという言葉が出てきましたが、それほどしつこくなく予想通りおっとりしています。

 感じのよい子が見つかったので、普通は一緒に出かけるのでしょうが、私は横にいて話が出来ればとりあえず満足なので、「今日はバンコクに着いたばかりで眠いので、明日また来るね」と伝えバイバイ。女の子にとっては儲からない客ですが、素直に納得してくれました。

 ということでこの日はこれで満足しておしまい。再びBTSに乗りホテルに戻ったのが夜の11時。

 日本時間で深夜1時。普通ならとっくに眠くなっている時間ですが、本格的に夜遊びをしている人は、このぐらいからが本当の活動時間になるようです。しかし、私にはとてもついていけません。眠くてしょうがないので、軽くシャワーを浴びて1日目終了です。



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