「串屋」さんで夕食

 串家さんはタイパンホテルの斜め向かいあたりに位置しているお店です。串焼き専門店という説明がネットにありましたので、それもいいかなと思い選びました。

 店にはいると左側に10人ぐらい座れるカウンターがありましたが、この時はなんと他のお客さんは一組だけ。奥の方に中年の日本人と、ちょっと若めのそれらしい美女がいました。

 しょうがないのでカウンター席の真ん中辺に座りメニューはと見ると、コース料理だけと書かれています。内容を詳しく覚えていないのですが、そのコースもAとBの二種類のみで、Aの方が食事付き、Bの方が串焼きのフルコースだったような記憶があります。

 昼間のカツ重が結構胃にもたれている感触があったので、私はBコースを選択。ビールを飲みながら、ご主人が1本1本丁寧に焼いてくれる串焼きを食べていきます。

 ご主人は大変寡黙な方のようで、出来上がった串の内容と、どのタレが一番合うかということしか説明しません。黙々と仕事に励んでいるようで、職人気質なのかなと感じました。

 目の前にはキープされたボトルがズラッと並んでいますから、混雑時は大変なんだろうなと思えますが、今日はともかく暇そうです。

 1本1本出される串焼きは、それぞれがおいしくて、それはそれで大変良かったのですが、バラエティという意味ではちょっと物足りなさを感じました。

 私の串焼きのイメージは炉端焼きのイメージでしたので、そもそもギャップが大きかったのかもしれません。

 それはそれとして、手の空いたおかみさん?に、「マッサージ店が増えているみたいですね」と声をかけると、やはり「ここのところ急に増えちゃって、お客さんから環境が悪くなったねと言われてしまう」と本当に困った様子でした。

 「あのマッサージやさんは正統なマッサージやさんですか」と尋ねると「そんなことはないと思います」との事なので、やはり私のカンは正しいなと思いました。。

 「リタイヤした人がタイに来る事が多いようですけど」と聞いてみると、開口一番「勧めません」とのことでした。「確かに物価は安いし、北部は気候も安定しているけど、日本人はやがてやることがなくなる」ということでした。

 「どうしても滞在したければ、夏の暑いときや冬の寒い時に一ヶ月から二ヶ月生活すれば充分満足できる筈で、そのステップを踏まずにいきなりタイに来てしまうと、結局いたたまれなくなる、と言うのが実情です」と親切に教えてくれました。

 私自身、老後の生活をどうするかということを真面目に考えているので、ひじょうに参考になりました。

 というような話をしている内に隣のカップルが帰ってしまい、私は店内一人になってしまいましたが、しばらくすると別のカップルが入店してきましたので、それを機会に腰を上げることにしました。2日目の夜遊び開始ですが、行動パターンはいつもと同じです。



トップページヘ 2012バンコク一人旅 意識の変化