ウォーキングストリートを彷徨う

 「ロイヤル・ガーデン」を出てウォーキングストリートに向かい、ビーチロードをぶらりぶらりと歩いていきます。夜8時を過ぎたというのにあたりは人であふれかえり、傍らをバイクやソンテウが走り抜けていきます。

 生まれて初めてのウォーキングストリートへ足を踏み入れました。入り口にはどこかの駅前商店街のアーケードみたいなものがありました。基本的に夜は歩行者のみになるようで、だからウォーキングストリートと言うんですね。

 しかしこれまでよりも更に人の数が増え、お祭りのような状態です。

夜のウォーキングストリート
夜のウォーキングストリート


 さすがに子供はほとんど見かけませんが、20代以上の男女がカップルだったりグループだったり、そして私のような個人が入り乱れて、進む人もいれば戻る人もいます。立ち止まっている人もいれば早足で人並みを縫うように移動している人もいます。

 頭上では赤黄青その他のネオンサインが瞬き、通常の会話と店からの呼びかけの声、さらにその上に大音量の音楽が重なり、もう訳の分からない状態です。

 バービアの一角にステージが作られ、そこでバンドが生演奏をしているのですが、私からすればもはや音楽ではないただの騒音としか思えないような音量で演奏しています。

 ともかくあまりにうるさすぎて近づくことも出来ないのですが、その近くで平気な顔をしてビールを飲んでいる外人さんも大勢いますので、この方達の耳はいったいどうなっているんだろうか?と疑問を持ちました。

 またムエタイの模擬試合をやっているバービアもあり、パンチの当たる音が聞こえてきたりして、これは結構迫力がありました。道の真ん中で普通の恰好をして大道芸をやっている人もいて、観光客とこれらの人々との区別が付きません。

 そんな混沌とした状態ですが、道行く人の表情は和やかですから、きっとこれがいつもの状態なんだろうなあと感じました。

 とりあえず反対側近くまで歩いてみようと思ったのですが、人と音量と暑さですぐにギブアップ。あらかじめ適当に調べてあった店に入り、いつものようにビールを注文。



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