第5日目 レインボー2で最後の夜遊び

 徳利を出たのは8時過ぎ。ゆるゆると歩いて、いつものようにナナプラザへ。明日は早朝の帰国ですからあまり遅くまで遊んでいられないなと思い、あちこちフラフラせず、すぐに昨日は行かなかった「レインボー2」へ。

 店の前にママさんがいて、すぐに店内に案内してくれました。 座って飲物を注文した瞬間に、今回の旅行でず〜っと話し相手になってくれた女の子が姿をあらわし、私の意向も聞かずに横に座り込んできます。

 まあどうせそうなるだろうとこちらも予想していますから、別に違和感はありません。彼女の飲物を頼んで、「昨日はどうだった?」と聞くと、「昨日は頭痛で休んだ」と言います。

 ろくな稼ぎもせず、私の話し相手だけで儲かるわけはないので、もしかしたら私に遠慮したのかなとも思えます。しかし、すでに私も徳利で酔っぱらっていますので、あまり追究せずにそのまま話を続けます。

 私が「明日は帰国だ。早朝便だから今日は話をちょっとしてすぐ帰るからね」と言うと、「私も明日の午後田舎に帰る」と言います。

 年末ですから当然なのかなと思えますが、私の日程に合わせているのではという風にも思えました。しかし、ここしばらく私との会話に付き合っているだけですから、稼ぎの方は大丈夫なのかなとも思えます。しかし、それを確かめるには、言葉の壁が厚すぎます。

 まあそれでも本人が帰ると言っているわけですから、この日のチップはいつもより少し多めに渡しました。そこそこ話を楽しんで、時折肩を揉んでもらったりしながら、最後の楽しい時間を1時間ほど過ごし、ダンスのチェンジを機会にバイバイ。

 この辺りは、さっぱりとやろうと思っています。あまりに感情的に入れ込みすぎると泥沼にはまります。彼女の方もそういった会話で充分という雰囲気を持っているのでありがたいです。

 後ろ髪を引かれるような思いで帰国するのはちょっとなあ、という気がしています。「次回来るときにはもういないかもしれないなあ」と思いつつ、「出来ればいてくれた方がのんびり出来るな」とも考えています。

 というわけで、ママさんやウエイトレスさんに見送られて店を出て、ゆっくりのんびり最後のバンコクの夜の街のウォーキングを楽しみながらホテルへ。

 再度軽くシャワーを浴び、荷物をさらにパッキング。これで後は朝使う洗面用具と、セイフティボックスに入れた貴重品を持ち出せば出発準備完了です。

 「明日は5時起床だからな」と頭の中で強く念じてベッドへ。寝たのは11時。アルコールの酔いもあり、また徳利やゴーゴーの雰囲気を思い出していたら、あっと言う間に寝ていました。

 気がついたら朝の4時45分。体内時計がしっかり動いています。5時5分前に起きて、洗顔、着替え。着替えているときにモーニングコール。遂にホテルを後にする時間がやってきました。
 


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