第4日目 パッポン徘徊

 実は「キングキャッスル1」でも、二日前に「また来るよ」と約束した子がいました。何故か酔っていたのに約束はちゃんと覚えています。

 ところが「この子もいない」。日本語が分かる子だったので、少し話しをしたいなと思っていたので、これはちょっと残念。

 しかし、要するに私もかつては「行くよ」と言いつつ行けなかったときがありますので、夜のアルコールの入った酩酊状態の約束は、よほどお互いが気に入っている場合を除いてたいした約束にはならないという事で、逆に安心しました。

 たぶん前日に良いことがあって、今日は休んでいるのかなと推測しました。

 ところが捨てる神あれば拾う神あり?ではないですが、ここでまたしても割と話しが出来る可愛らしい子が見つかりました。名前も聞いたので、12月にまた遊びに行く理由が出来たような気がします。

 というわけで、少しばかり楽しい思いをしたので、店を出てから、「まあこれでいいかな」と思いつつ、「しかし最後の日だし」と思って向かったのが「ピンクパンサー」。なんだかあちこちの店を渡り歩くのが当たり前になりつつあります。

 座ったのは二つの入り口の間にあるコーナーの席ですが、お隣に大柄な外人さんが二人。そのうちの一人が私を見て、妙に人なつっこく話しかけてきます。

 「日本人か?」と聞いてきたので、「そうだ」と答えると、「ちょっと前に大阪にいたんだ」とのこと。さらに「ここはいい。良い子が揃っている」とうれしそうに言います。

 ただしこのおじさん結構アルコールが回っているみたいで、連れのもう一人が私との会話を心配そうに見守っていました。

 聞けばオーストラリア人だそうですが、あんなに体がでかくても酒に弱い人はいるんだなとちょっとだけ優越感?また基本的な酔っ払いの英会話も何とか理解できたことがうれしかったです。

 そのあと、私のほうを見てステージから微笑んでくれた子に飲み物を奢って話しをしていたら、外人さん二人組みはフラフラしながら店を出て行きました。

 どうやら好みの子と話しをする前に出来上がってしまったみたいです。

 ちなみに私がかたわらに呼んだ子は、近くで見たらだいぶ印象が違ったので内心ちょっとがっかり。それでも明るい子でした。目が悪いので、こういうことが時々あります。

 特にピンクパンサーは店が広く、ステージが散らばっているので、こういったことが起こりやすいように思います。

 というわけで、キングキャッスル1で盛り上がった気持ちが、ちょっと期待はずれだったため下降気味に。店を出て、本来ならホテルに帰る時間ですが、結局またまた「エレクトリックブルー」へ。

 いつもの子が寄ってきて、ボディランゲージ。若い子(私にとってはみんな若いのですが)ですが私には相性がよいように思えます。向こうの気持ちはもちろん不明です。お金もしくは仕事のためと割り切っているのかもしれません。

 それでも横にいて、ニコニコしてくれていれば気持ちが和みます。

 ところでこの店で、先ほどピンクパンサーで別れてとっくに帰ったと思った外人さん二人組にまたしても遭遇。お互い目が合ってちょっと苦笑いです。好みが似通っているということなのかもしれません。

 しかし先方の一人はさらに酔いが回ってきたようで、今にも寝てしまいそう。さすがにこれはもう無理と判断したのか、冷静な方の外人さんがリードして店を出て行きました。

 私のほうも、二人を見送ってしばらくして「次は12月に来るね」と言い残して退店。最後の最後まで楽しむことが出来ました。

 そのままフラフラとシーロム駅まで歩いて、MRTでホテルへ。このときは何故か気持ちが充実していて、タクシーを使わなくてもいいや、と思っていました、

 シャワーを浴びて、スーツケースへの詰め込みを行いベッドへ。翌日の飛行機は10時半ぐらいなので、割と気持ちに余裕があります。

 それでもベッドに横になったら、あっという間に寝ていました。4日目終了です。



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