第1日目 意気消沈してホテルへ

 ここは1と2が並んでいるので、どちらにしようかと迷いながら、様子を伺いつつ見て回りますが、ゆっくり見ようとすると店の前の呼び込みの子に腕をつかまれ、そのまま店内に誘導されますので、あえてさりげなく横目で店内を見ながら通り抜けます。

 すると「キングキャッスル2」の店の入り口で、ちょっと気になる子が呼び込みをしていました。一旦通り過ぎてから、再び戻って店内へ。

 話をしたいなと思いましたが、もともとチラッと見ただけで、もっとよく見ないと側に呼ぶ気にはなれません。ところが私が店に戻ったとき、ちょうどダンスのタイミングになってしまったようです。

 しかも踊っている場所が、私が座った場所からは遠くて他の子の陰に隠れてよく見えません。

 もともと視力が悪いので、こうなるとお手上げ。近くの席まで移動して確認、なんて言う気力はありません。またこの日は音楽がちょっとうるさすぎ。結局ビールを一杯飲んで退散。

 次が「エレクトリックブルー」。入り口にいつもドラフトビール60Bの看板をもって呼び込みをしています。

 ここには相性のよい子がいるので、今日はここでのんびりしようと思い店内へ。いつものウエイトレスさんとママさんが愛想良く迎えてくれますが、気を許すとチップ攻撃に遭います。

 60Bという格安ビールを提供している割にはお客さんが少ない。これはバタビンでもそうでしたが、ゴーゴー好きのお客さんはカウボーイやナナに偏っている傾向がありそうです。

 理由は、やはり人気が人気を呼ぶのか、女の子の容姿か、店に通う目的の違いかなという気がします。ただし容姿については、私から見るとそれほど差があるとは思えません。

 日本人好みとか欧米人好みという表現もネットで見かけますが、そんなに変わらない印象です。ただパッポンはどちらかというとダンスや話を楽しむ傾向が強いように思え、私の目的と合致します。

 そんな中のエレクトリックブルーですが、踊り達者な子と、本来のゴーゴーの子が入れ替わりで、どちらも割と良く体を動かしているのですが一部の子が移籍したのか、この日はちょっとダンスも低調に感じました。

 初めてこの店に来てダンスを見て感動して、思わず欧米人と一緒に拍手までしてしまったのが、この店に通うきっかけになったのですが、そのダンスのうまい子がいつのまにかいなくなってしまいました。残念です。

 ただその代わり相性のよい子が見つかったので、相変わらずここに行く機会が多いです。

 というわけで、とりあえず60Bビールを頼んでステージを見ますが、これまでほぼ皆勤だった子が、この日は何故かいない。これは予想外でちょっとがっくり。

 どうやら休みを取って田舎に帰ったようですが、再び出てくるのかどうかウエイトレスさんに聞いてもはっきりしない。だいたいこういう場合そのままいなくなってしまうことが多いように感じます。

 だとすると、また新たに話が合う子を探さないといけない?事になり、いよいよこの店とも縁が切れるかと感じながら、ちょっと苦いビールを飲みます。

 何人か、見知った顔の子がちょっかいをかけてはきますが、どうも話す気になれません。ちょっと贅沢なチョイ悪おじさんになってしまいました。

 しょうがないので適当に切り上げて、さらにいつもの「ピンクパンサー」へ。ピンクパンサーは良く踊る子が多く、楽しませてくれますが、いかんせん全体が広いので、壁際の席からは踊っている姿を見ることは出来ても、顔つきや雰囲気までとらえることが出来ません。

 一方女の子の方も割り切っているのかダンスに徹している子が多く、客の方をあまり見ません。(私がいつも誰も呼ばずに見ているだけだからかもしれませんが)

 1回のステージで、10人ぐらいの子があちこちの場所で踊るので、見える子が限られるのも欠点です。

 従って、ただボ〜ッとダンスを眺めるにはひじょうに適した店ですが、なんらかの交流をしたいなと考えるお客さんにはちょっと敷居が高いような気もします。

 それでも一応以前飲物を奢ったことがある子がいたのですが、やはり今日は見あたりません。時期的に年末でクリスマスも近いので、女の子の方も田舎に帰っているのかもしれません。

 というわけで、初日の夜は空振りの連発。三球三振のような気持ちであえなく撃沈。この際だから酔った勢いで、タニヤで適当なカラオケ店に入ってみるかとも思いましたが、小心者の私にはどうも敷居が高い。

 一度入ってしまえばなんのことはないと思うのですが、逆にそうなるとお金がかかってしょうがないようになりそうで、年金暮らしの身では辛いところです。

 というわけで、初日でもあり、「この日は楽しめなかったけどしょうがないか」と気持ちを切り替えてホテルへ戻ります。

 まあいつも同じ子とのおしゃべりを求めてもしょうがないし、意中の子がいなければ、逆に新たな出会いがあるかもしれません。ただ、新たにウマが合う子を探すのにはお金とエネルギーが必要なので、それが面倒だなと感じてしまいます。



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