第3日目 「ザ・タッチ」でマッサージ

 「ザ・タッチ」ですが、入り口を入ると右側に受付があって、ここでコースの選択です。私が入ったときは先客が一人だけ。

 大きな字で書いてあるメニューを見せられます。私は通常の足と首、肩(フット、ネック、ショルダー、バック)というメニューを選択。ただし頭皮を擦られるのは嫌なので、頭は無しにしてくれとお願い。

 「分かりました。でマッサージ士さんですが、男性でも良いですか?」と聞かれたので、「出来れば女性にお願いしたい」と返答。

 今回のバンコク旅行の町歩きやMBK内のマッサージやさんを外から見て強く感じたのですが、男性のマッサージ士さんが増えている印象を持ちました。

 男性だから力が強くて痛い思いをするのでは、というわけではないと思うのですが、情けない体を若々しい男の人に触られ、揉まれ、さすられるというのは、私の感覚ではあまり気持ちが良くないように思えてしまいます。

 というわけで、受付横で靴を欧米人サイズの巨大な草履に履き替え待っていると、表れたのが40歳前後の目のパッチリした女性。

 促されるままに右奥の座席に座り、先ずはお湯で足を洗ってもらいマッサージ開始。

 バンコクには10回以上来ていて、来るたびに最低1回はマッサージを受けていますので、マッサージ士さんの腕前や力加減の相性という物が自分なりに少しずつ分かってきました。

 要するに、「痛い」と「そこそこ気持ちが良い」という二つの感覚の間に、「痛い直前の気持ちの良さ」というのがあるということです。

 マッサージ全体を通して、この感覚が得られるマッサージの場合は、体もリラックス。いわゆる「痛気持ちいい」という感覚を得ることが出来ます。

 ところが、マッサージそのものの技量が未熟であったり、ともかく教えられたとおりに揉みほぐせばいいんだろうと考えている人も多いのか、「痛い」「強い」という感覚が押し寄せ、リラックスして筋肉を弛緩させることが出来ない方に遭遇することもあります。

 そうなると「痛い」とマッサージ士さんに伝えても、「それが効くんだよ」というような顔で明るく笑い飛ばされ(事実効いているのかもしれませんが、金を払って嫌な思いをしたくはないです)てしまうと、「こりゃダメだ」という気持ちになります。

 特に私のような細身で筋肉や脂肪層もほとんどないような体では、刺激が神経にダイレクトに伝わってくる印象があります。

 というわけで、バンコクのマッサージはあたりはずれが大きいという印象を持っているのですが、今回のマッサージ士さんの力加減はこれまでで最高でした。

 足のつま先、足の裏、足の甲、指と指の間のツボから始まり、くるぶし、ふくらはぎ、すねの両側、膝の裏、大腿部と丁寧に力が加えられ、座っていても「足が軽くなった」という印象を持てます。

 (医学的にはどうなんだろうと考えることもありますが、要するに他人の手で強制的に筋肉や腱に対してストレッチが加えられ、血行が良くなるということではないかと思っています。

 血行がよくなれば、血管内壁や組織にたまっていた疲労物質も取り除かれやすくなるということです。ただしそんな短時間にそこまで可能なのか?あくまで私個人の印象です)

 というわけで40分ぐらいかけて両足のマッサージ。その後は手や腕、背中へ。肩甲骨の下あたりや背骨の両側、さらに肩からうなじへと続き、パソコンの入力で硬くなった筋をほぐしてもらいます。

 リラックスしたマッサージは眠くなります。相性が悪いと痛いので、のんびり寝ているわけにもいきません。今回はウトウトした状態でマッサー終了。

 あまりに気持ちが良かったので、終了時に名前を確認。「また来るので是非お願いします」と伝えて(英語なので分からなかったかもしれませんが、雰囲気は分かってくれたはずです)受付前へ。

 靴に履き替え、お茶を一杯頂き会計へ。350Bとチップ100Bを支払い、「体が軽くなったなあ」と思いつつプルンチット方面に戻りながら昼食を算段。

 ちなみにマッサージを受けている間に日本人のカップルが一組、欧米人が数組来店。私が出る頃は、座席の7割ぐらいが埋まっていました。



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