第3日目 ウォーキングストリート

 8時半に入口から50mほどの右側にある「センセーションズ」に入りました。ここは大勢の女の子がダンスをしている店ですが、ものすごい騒音?音量?低音?の店だということを忘れていました。

 今食べたポークチョップが胃の中でダンスをするような低音と言えばよいでしょうか?しかしとりあえず入店してビールを頼んでしまったので、30分ほど鑑賞。

 しかし昨年感じた「こりゃ壮観だ」という印象はなくなりました。人数だけ多い、という言い方をすれば分かってもらえると思います。しかも女の子の視線は空中を彷徨っていますので、「こりゃだめだ」と判断。

 空中を彷徨うか、ステージを見下ろすかの違いは大きいですね。女の子側からは、客の品定めや客へのアピールになると思っています。

 逆に空中を彷徨っているような店は、客が踊りを鑑賞するか、主体的に話をしたい子を選ぶという積極的な姿勢が必要になります。

 しかし年齢的なハンデがあると私は思っているので、そんな子を「飲み物を餌に?」自分の近くまで呼ぶというのは、どうも抵抗があります。

 相手が視線を合わせて、私のような貧相なシニアであっても、ニコッと笑いかけて手を振ってくるようなことがあれば、少なくとも向こうも傍らに来ることをそれほど嫌がってはいないように思え、飲み物を奢ることにも抵抗がなくなります。

 というわけで、センセーションを出て、続いて入店したのが、これまた昨年私の好みにドンピシャの子がいた「スカイフォール」。

 ところが入ってびっくり。奥に長いステージに、女の子が7〜8人。客も7〜8人と言う惨状。こんなに変わるもんか?何が起きたんだ?とびっくりです。

 当然ながら私がまた会いたいなと思っていた子はいません。しばらく見ていましたが、やはり視線は空中を彷徨っています。

 しょうがないので次の店へ。「ハッピー」に行く途中、あちこちの女の子から声をかけられて、ついつい面白半分に入口から店を覗くのですが、その瞬間に店内からたばこのにおいが漂ってきてがっくり。店内を覗く余裕もありません。

 入口のカーテン係りのお兄ちゃんに「たばこ臭いのはダメだんな。ごめん」と言うと、「分かるよ」と笑っていましたから、まあタバコが嫌いなタイ人もいるのだと思います。しかしあんな環境の中でダンスをしなければならない女の子たちも大変です。

 煙草を吸っている女の子も多数いますからしょうがないのかとも思いますが、将来子供ができた時が心配になります。

 しかしそんなに偉そうに論評できる立場ではありません。「だったら行かなきゃいいじゃないか」と揶揄する声も聞こえてきそうです。

 しかし、それでははるばるパタヤまで来た意味がありません。というわけでさらに探索を続けます。

 ソイの奥にある「ハッピー」は入口から覗くと、立ち見がいるような雰囲気で入店を断念。その少し手前に新しくできた?「ビーチクラブ」ものぞきましたが、こちらは閑散。落差が激しいです。

 混み過ぎは嫌ですし、あまりに人がいないのも不安です。たばこの煙は嫌いで、女の子がダンスをしないのもつまらない。視線が客を見ないのも面白くない。要求が多いですね。

 「こりゃ困ったぞ」と思いつつ向かったのがスーパーガール。座った場所がステージの真下。目の前で美しい足が動いています。見上げると、ここは愛想の良い子が多いですね。上から見下ろしてきますが、目があうとニコッと笑ってきます。

 ただしこの日は混雑していて、めぼしいと思われる子はみんなお客さんがいるようでした。腰のクリップのところにお札や白い紙をぶら下げている子が多数。これでどのくらい人気があるかが分かります。

 しばらくニコニコしながら眺めていると手を振ってくる子もいたりして、「こりゃ楽しそうだぞ」と思ったのですが、ステージが終わるとそれぞれお客さんのところに行ってしまうので、今更おじさんが飲み物を奢ってもなあと、つい消極的になってしまいます。

 というわけで、これで帰るかと思ったのですが、まあ初日だからあちこち偵察?しようと思い、今度は「フォーレンハイト」という店へ。初めての店です。

 ここも混雑。しかしきさくなウエイトレスさんが一人いたので、飲み物を奢って次回に期待です。ただ踊っている子たちの視線は空中を彷徨っていました。

 というわけでパタヤ初日だし、まあ久しぶりにウォーキングストリートの雰囲気は感じ取れたと思い、11時にホテルに戻って就寝です。

 それにしても8時ぐらいからの中国系団体客の行進はすごいです。30人ぐらいの団体だが、数分おきに通り過ぎていきます。1団体30人で5分間隔とすれば1時間で12グループ。総勢360名。ということは、一晩で500人以上が見学に来ていることになります。

 ちなみに翌日の夜、ビアバーでビールを飲みながら話をして、「中国人の観光客が多いね」と言うと、「毎晩毎晩だけど、誰も飲んでいかない」と嘆いていました。要するに雰囲気を味わうために通過しているだけのようで、地元の人たちも稼ぎにならないのでちょっと困っている様子です。



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