エレクトリックブルー

2013年12月

7日目のの1店目

 ここはパッポンでの私の行きつけの店になってしまいました。理由はビールの値段。1杯50B。いまどきビールが50Bで飲めるなんてとうれしくなって、つい2杯目に手が出てしまいます。

 夜遊びの雑誌にも、パッポンでは今一番の人気店というような記述がありますが、客層は欧米人が多く、結構早い時間からお客さんも多いので入りやすいです。

 店の入口にいる呼び込みの子に迎えられて、左側の席へ。ここの女性陣は、ゴーゴー組みとコヨーティ組が交互に踊るようです。ホットパンツを履いて一生懸命踊るのがコヨーティ組かなと判断しています。

 この日は私がこの店を好むきっかけになった、激しく踊ってくれるダンサーの子がいませんでした。ちょっと残念。ただコヨーティが踊るので、それに刺激を受けるのか、ゴーゴーの子も体を揺らすだけの子は少ないように思えます。

 割と愛嬌のある子も多く、こちらがニコニコしながら見ていると、ステージ上から笑顔を振りまいてくれます。ちなみにレインボー系のお店で女の子から言われたことですが、私の顔というか雰囲気は「優しい」んだそうです。

 つまり女の子側から見ると、「暴力的ではない」「威圧的ではない」「無理なことはしない」ように見えるようで、さらに邪推すると「簡単に陥落できそう」「チップをもらえそう」「微笑んであげれば喜びそう」という、何とも扱いやすいおじさんに見えるみたいです。

 「そうかあ、だから何もこちらからアクションをしないのに、勝手に横に座り込んでマッサージをしてくれる女の子が多いんだ」とちょっと納得。まあ相手はプロの女の子ですから、それだけ瞬時に客の質を見分ける目を持っているのだと思います。

 一方私の心境としては、実際その通りだなと認めてしまうので、逆にそれを武器にして、最近はなるべくニコニコしながらステージを眺めるようにしています。

 またウエイトレスさんも、こういう雰囲気のお客にはちょっかいを出しやすいようで、勝手に話しかかけてきて、こちらがタイ語が分からないというと、その仕草が面白いらしく(単に首を傾げているだけですが)けらけら笑っています。

 私の方も、別に馬鹿にされたわけではないと思っていますので、素直にニコニコしていると、他のウエイトレスさんもちょっかいを出してきたりして面白いです。(こういうところも私がゴーゴーを好む理由かもしれません)

 ゴーゴー初心者の頃は、女性陣のあまりにあられもない姿を見て、かえって警戒心が湧き、「顔は緊張」、「姿勢はうつむき加減」、「小脇にバッグを必死に抱え」、「腕組みして女の子からの交流を拒絶」「ひたすらビールを飲む」なんて、何しにゴーゴーに行ったのか分からないようなときもありました。

 今はなるべくオープンにして楽しもうと思っているので、そういった雰囲気が顔にも出ているのかなと思えます。

 日本語で書くとちょっと面映ゆいのですが、もう少し年齢を重ねれば、いわゆる「好々爺」の雰囲気になるのかなと思っています。意味は「人の良さそうなおじいさん」ということです。

 しかしこの漢字。改めてみると好きが2回も使われている。ある意味女好きを意味するのかと、ちょっと勘ぐってしまいます。というわけで、こちらがオープンになることがゴーゴーで楽しむ(実はどんな場所でもそうだと思うのですが)コツかなと思えるようになってきました。

 見たい子がいたらニコニコして眺める。話したい子がいれば読んで話す。食事を一緒にしたいと思えば出かける。素直な気持ちが一番という心境です。なんてことを考えている内にビール2杯を飲み干し、次の店へ

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