MRTとBTS

 MRTとは地下鉄のことです。現在一番北側は「バンスー駅」ですが、そこから新しい路線(パープルライン)が出来ています。バンスー駅から、戻ってくると、そこから全部で17駅あって、終点が「ファラムポーン駅」となっています。

 端から端まで乗って40分ぐらいでしょうか。地下鉄の駅は地下ですから、当然下に降りていくわけですが、雨が多いバンコクでは、その地下への階段に入るために、洪水を避けるためかいったん数段階段を上がります。

 その後延々と階段(エスカレーター)を下りていくので、かなり深いなと言う印象です。もしかすると、バンコクという土地自体がチャオプラヤ川の河口に出来た平地なので、地盤もあまり良くないのかもしれません。

 階段を下りていくと、どの駅にも広大な地下空間が広がります。その傍らに券売機が数台あって、さらに改札の横に窓口もあります。基本的には券売機でチケットを買うわけですが、両替が必要なときは改札横の窓口に申し出ればいいようです。

 券売機ですが、基本的にはタイ語表示となっていますが、画面右上に「English」の表示があるので、これをタッチ。すると駅名が英語表示になりますので、お金を入れる前に目的の駅名をタッチします。

 すると料金が表示されますので、その料金をコインまたは小額紙幣で払います。しばらくするとカランという音と共に、真っ黒なプラスチックのコインが券売機の下に落ちてきます。これが切符?です。

 なおお釣りもきちんと出るのですが、お釣りが出てくるまでの時間が、日本の券売機よりかなり長い時間かかる(5秒ぐらい?)ので焦ります。「こりゃ機械の故障でお釣りはもらえないのか」と諦めた頃、がちゃんがちゃんとコインが落ちてきます。

 黒いコインを持ち改札に向かいます。すると改札の手前上部にコインを感知する部分があるので、この上にコインをかざします。すると改札が開きます。もちろんコインはかざすだけですから持ったまま改札を通ります。

 後は行きたい方向の電車に乗るだけです。

 降りるときですが、改札の手前にコインを入れるスリットがありますので、そこにコインを入れると改札が開きます。私は一度だけ動作不良かなんかで、コインを入れたのに改札が開かなかったことがあります。

 所持していたコインは改札の機械の中ですから、こうなると駅の外に出ることが出来ません。これにはまいりましたが、近くに係員さんがいたので、身振りで入れたのに開かないと示すと、普通の窓口の横にある出口から出してくれました。

 その場にそういった係員がいたという事は、結構そのようなトラブルがあるのかもしれません。

 ちなみにゲートはあっという間に閉まるので、スーツケース等大きなものを持っていると。太ももあたりに強くゲートがぶつかって痛い思いをすることがあります。

 大きな荷物がある場合は、傍らの広いゲートを開けてくれますので、コインはスリットに入れて、本人は別のゲートから出るという方法もあります。

 もう一つの公共交通手段はBTSで、これは高架鉄道形式になっています。2路線ありますが、徐々にその路線が拡がっています。

 切符の購入方法は基本的にMRTと同じですが、チケットはテレホンカードのようなもので、MRTとはまったく異なります。これを改札機のスリットに通します。

 また、旧式の券売機では紙幣がつかません。最近少しずつ紙幣が使える券売機も増えていますが、結構並んでいたりしますので、窓口で両替してもらうことも多いです。

 テレホンカードのよな切符をスリットに入れると、そのちょっと向こう側にカードが飛び出てきますので、これを取り出すとゲートが開きます。

 ゲートは結構閉まる時間が早くて、のんびりしていると足を挟まれ、結構痛い思いをするのはMRTと同様です。

 またスーツケース等を通すと、それを人間一人分として感知して、すぐにゲートが閉まり、肝心の人間が通り抜けられないと言うことが起こります。

 その意味では軽いスーツケースの場合は持ち上げて通した方が良いみたいです。重い場合は地下鉄同様に駅員さんがいる、ちょっと広いゲートを通り抜けることが出来ます。

 降りるときは、カードをスリットに入れればゲートが開きます。個人的には、BTSは地上よりかなり高いところを走るので、心なしか空気もきれいなような気もします。

 ただ最近利用者も増えて、数分おきに来る割には混雑が激しくなっています。またエスカレーターがない駅では高架までかなり階段を上らなければならず、シニアにはきついです。

 なお窓口で、優遇パス等も販売されています。



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