バンコクのホテルへの苦情あれこれ

 バンコクに行くようになって、宿泊先を選ぶときは様々な旅行サイトのレビューを参考にしています。また場合によっては個人が書いた私のこのサイトのような旅行記を読んで参考にすることもあります。

 最近は大手の旅行代理店や旅行情報サイトが、こういった宿泊体験を多数まとめている場合もあり、ずいぶん助かるなあと思ってみています。

 その中で特に関心があるのが、やはり自分が宿泊しようと考えたホテルへの苦情というか不満のレビューですね。

 読んでみると、これは確かにひどいなとか、これは宿泊する側にも問題があるのでは、と思えるような記述を目にすることもあります。

 またこれは誤解というか意志の疎通がうまくいっていないか、そもそも海外では、宿泊やサービスに関する価値観が日本とは根本的に違うということを理解していない人の苦情だなと思うこともあります。

 私がこれまで宿泊したホテルで、もしかしたらこういったことが苦情の原因になるのかなと思ったことがいくつかあります。実際には苦情や不満を感情的になって申し立てるほどではないと感じていますが、律儀な人はそう感じないのかもしれません。

 しかしそもそも日本のホテルや旅館のサービス精神が、世界の中でもトップクラスの素晴らしさを誇っているのだと思います。どんなひなびた小さなビジネスホテルでも、とりあえず掃除がしてあり、アメニティが置いてあり、ゴミ箱のゴミが捨てられていて、室内の様々な器具がきちんと使用できる状態になっている、というのは世界でも類を見ない心遣いなのではと思います。

 そういった環境というかサービスに慣れてしまって、これが当たり前なんだと思って海外に行くとショックを感じることがある、というのは間違いないです。

 例えば私自身がは「バンコクは日本とは違うなあ」と感じたことをいくつか。もちろん一流のホテルならこんな事はあり得ないのだと思うのですが、中級以上でもこんな事があるという例です。

・ フロントやレセプションの係がひじょうに無愛想。本当はこんな仕事はやりたくないんだけどしょうがないからやっているんだという気持ちが見え見え(これはレストランでも感じることがあります)

・ ちゃんと予約したのに、予約した部屋と微妙にずれている部屋に案内された

・ バスタブや禁煙といったリクエストがきちんと先方に伝わっていない

・ 部屋の設備の一部が壊れている。特に照明や電気器具

・ シャワーやバスを使うと、バスルームの床が水浸しになる

・ お湯が出ない。お湯が出るまでに時間がかかる

・ お湯の量が充分でない。バスタブにお湯がなかなかたまらない

・ アメニティが不足しているか、元もと用意されていない(ハブラシの類は用意されていないことの方が多いです)

・ シャンプーやリンスの類がない。またはあっても中に入っていない

・ タオルが交換されないばかりか、そもそも部屋に最初からない

・ 無料の水が補充されない

・ コップ等を洗った形跡がない

・ 上記の不足品や破損品の補充を申し出てもまったく動きがない

・ ホテルで案内してくれたタクシーがメーターを使わない

 以上、私が過去に経験したいろいろなホテルでちょっとと思ったことを思いつくままに書きましたが、ネットではもっともっといろいろな苦情が書かれています。

 問題は、例えば上記の内容を読んで、「こんなの許せない」と思うか、「まあ海外だし日本とは違うから」とか「この程度なら我慢できるさ」と思うかですね。

 幸か不幸か、私の場合上記のような事があっても、今の所宿泊自体をキャンセルして他に移ろうと思ったことはないです。ただ出来る範囲で、こういった問題があるから善処して欲しいという要望は出します。

 出してすぐ叶えられることもありますし(そうゆうホテルは信頼できると思っています)、まったく改善の兆しがないこともありました。特に水まわりの漏水は、すぐにどうこうできるものでもなさそうで、ホテル側としても部屋を変えるぐらいの対処しか出来ないと思います。

 いくら言っても改善されず、伝えた相手の態度が悪ければ、そこで感情的になってもしょうがないので、次回からそういったホテルは使わないだけです。

 また場合によっては実名を上げて、こういった旅行記サイトで「こんなことがあった」と客観的な事実をお知らせするしかないのかなと思っています。

 いずれにしても日本のサービスと海外のサービスはとてつもない開きがあると最初から思っていれば、びっくりすることはあっても、感情的にはならないのかなと思っています。それがまた異文化体験の面白さだとも言えます。



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