バンコクの英語事情

 初めてバンコクに行ったのは2005年。もう8年前になります。(今は2013年)それまではハワイばっかりでした。ただハワイへの個人手配旅行を通して、空港等での過ごし方が少しずつ身に付いたと思っています。

 そんな中、たまには個人で海外旅行をしたいと思い調べてみると、バンコクは「航空料金が安い」「現地の物価も安い」「人が優しい」「治安が落ち着いている」というような特徴があることを知って「これなら海外初心者にも良いかな」と思って選択。

 さらに初めての土地なので、事前に旅行記等を調べていたら、現地では大人の遊び場がいっぱいあるとの情報で、徐々にそちらへの期待も高まっていきました。

 で問題は言語。空港や駅等、公共の施設では英語は通じるが、基本的にはどこに行ってもタイ語になるとガイドブックには書いてありました。

 正直、「こりゃ結構厳しいな」と思いつつ、観光地である限り最低限の英語は通じるだろうと思い、「行ったことのない未知の場所にチャレンジするのも良いじゃないか」という、ちょっとばかり冒険心を抱きつつバンコクへ。

 ちなみに当時も今も私の英会話力はほとんど変わっていないと思いますが、今から20年ぐらい前にハワイに行き、そこで初めて本場の英語に接し、ヒヤリングは出来ないし、こちらからしゃべることもままなならず、素晴らしい場所だという感想は持てたものの、コミュニケーションに物足りなさを覚え帰国。

 その後中学から大学まで英語を勉強したのにという、後悔やら悔しさで、再度会話力だけに絞って仕事の合間に少し勉強。生意気にTOEICなんぞを受験。初めての受験は確か400点前後。

 その後仕事の往き帰りに英会話のCDを聴いたり、ネットの英語ニュースを読んだり、まあそれなりに多少勉強したところ、なんとか600点前後になり、それ以後は受験していません。

 というわけで、初めてのバンコク訪問時は、TOEICがおよそ600点の、「最低限の日常会話が出来る程度」という実力で、「一体何が起きるんだろう」というドキドキもんで空港到着。

 空港でのタイ語の訳の分からない表示に呆れつつ、初めてのバンコクではホテルまでの道すら不安だったので、ドンムアン空港からリムジンを使ってなんとかホテルに到着。

 ホテルのチェックインでは、当たり前ですがフロントの係の流暢な英語にタジタジとなりながらも、なんとか部屋にたどり着きほっと一息。

 その後の経過は旅行記を読んでもらえれば分かりますが、会話力はちっとも上がっていませんが、加齢に伴って、恥を知る態度が薄れ、ある意味傲慢にもなり、最後は言ったもん勝ちみたいな気分になっています。

 また、ホテル以外の道ばたで流暢に英語で話し掛けてくる人間の多くは、だいたい観光客を狙った詐欺師みたいなもんだということも分かってきました。

 さらにタイ語も英語も分からなくても、ジェスチャーで何とか通じる場合も多いということが分かってきて、ずいぶん旅行が楽になったと思います。

 というわけで、バンコクの英語事情を思いつくままにまとめると

1.空港やホテルの主要な部分では英語が主流

2.空港やホテルでも直接観光客と話す必要がない部署にいる人は、ほとんど英語は駄目

3.和食レストランでは日本語が通じることが多い

4.洋食レストランは基本的に英語

5.観光地で英語を使って話しかけてくる人は、何か悪巧みを画策していることが多い

6.タクシーは以前に比べると、英語を理解する運転手さんが増えた

7.ゴーゴーの女の子は、タイ語オンリーから英語が通じる子までいろいろ。中には日本語が通じる子も

8.タイの英語は語尾の子音を発音しない

9.観光地の案内所では英語が通じる

10.BTSやMRTでは、ほとんど英語は通じない

11.タニヤの通りを歩くと、日本語で話しかけてくる客引きが多い

12.バービヤの子には英語が通じることが多い

13.トラディショナルマッサージのお店では、受付は英語が通じるがマッサージ師さんは最低限の単語のみ

 まあ様々な場面で英語を使わざるを得ない(タイ語は話せないので)状況に陥りますが、それはそれで英語の勉強になるし、場合によっては英語を使わなくても何となく通じるものがある、ということを知ることも大事かなと思っています。



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