タイで安いもの高いもの

 バンコクに行くと「安い!」と感じることが多いです。これは日本に較べてということですが、先ず交通費

 ここ10年の間に少しずつ値上がりしているようですが、15〜50Bすなわち日本円で50円から150円前後でBTSやMRTを使ってあちこち行けます。

 最初の頃驚かされたのがチャオプラヤエクスプレス。特にこの船から乗り継ぐ渡し舟の料金が2Bですから、2014年のレートで6円ちょっと。

 たしかに対岸に行くだけで、船も単に水の上に浮かんでいる板に船外機をつけて若干見栄えを良くした程度ですから、馬鹿高い料金は請求できないのかもしれませんが、それでも安い!

 しかもこれに乗るためにお金を支払う受付があって、そこに人がいて1日中?2Bのお金をやりとりしています。

 こういった方の人件費も含めて2Bですから、逆にあそこで働いているおばさんたちはいくらぐらいもらえるのか気になってしまいます。

 街中を走っているタクシーは基本料金が35B。バンコクの端から端まで走って、渋滞がなければ100Bぐらいですから、300円ちょっと。

 しかもタクシーはやたら走り回っていますから、稼働率は下がっているように思われます。たぶん朝から晩まで、もしくは深夜から早朝まで、労働時間なんかまったく関係なく体力の続く限り走っているのでは想像しています。

 次に安い!と感じたのが宿泊代。私はこのところスクンビット界隈なら「プレジデント・ソリティア」、シーロム界隈なら「エータス・ルンピニ」が気に入っていますが、どちらも部屋の広さは40m2を越しています。

 日本のシティホテルのツインより広くて、すべてがゆったりと作られています。こういった部屋が日本円で1泊6000〜7000円なので、このプチリッチな体験がうれしくて通ってしまう原因の一つになっています。

 三つ目が食事。今はずいぶん高くなって、日本人がよく利用する居酒屋さんや和食店では、日本とそれほど変わらない値段が提示されることも多いですが、地元の人が利用するような庶民的な店やフードコートなら日本の3分の1程度の値段で食事が出来るような気がします。

 ということで、バンコクの物価は安い!と思ってしまうのですが、一方でゲイソン等に入っているブランドショップの値段を見ると、私の感覚ではゼロが一つか二つ多すぎるのではと思われる品々が並んでいます。

 渡し舟が1回2Bの国で、こんなもの誰が買うんだと思わないでもないですが、どうやらタイの人の中にも、とんでもない金持ちがいるようで、その人たちが買っているようです。

 実際最近はタイから日本に観光客として来る人も増えているようで、トップグループの経済力は日本の私なんかの経済力とは較べものにならないぐらいの財力があるのだと思います。

 それはそれとして、じゃあ我々金のない観光客がバンコクで雑貨を買うとき、果たしてその物価はどうなんだろうと言うことが気になります。

 いくつかのショッピングモールやウイークエンドマーケットを覗いてみた感想ですが、結局タイの国産品またはタイ国内で作られる製品は安く買え、海外から輸入しているものは日本と同じように大きな関税が掛けられ、日本と変わらない値段になっているようです。

 ではタイで作られているブランドはあるのか?もしくは海外資本だけどタイに工場を持っている企業はどんなところか?

 そういう視点で見ると、タイ特有のアジアン雑貨は確かにウイークエンドマーケットで買うと安いように思います。

 企業で言うと「NIKE」や「addidas」がタイに工場を持っているようで、靴等を選ぶ眼力があれば、直販ショップでは日本より安く買えるのかもしれません。

 しかしターミナル21でスニーカーのセールをやっているのを見たことがありますが、そんなに極端に安いようには思えませんでした。

 トヨタ等の自動車メーカーもタイに工場を持っていますが、価格を見ると結構高い。現地生産だから安いというわけでもなさそうです。

 買い物下手の私の感想ですから当てになりませんが、安いと思えるバンコクでも現地で生活するといろいろ高いものが見えてくるんだろうなあと思っています。



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